かく申しつつさし離れてかへりけるに、「いつまで籠りたるべきぞ」と申しければ、「思ひ定めたる事も侍らず、ほかへまかることもや」と申しける、あはれにおぼえて



いつか又
めぐり逢ふべき
法の輪の
嵐の山を
君しいでなば
いつかまた
めぐりあふべき
のりのえの
あらしのやまを
きみしいでなば