山家集・残集
- #26
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かへりごと申さむと思ひけめども、井堰のせきにかかりて下りにければ、本意なく覺え侍りけむ京より手箱にとき料を入れて、中に文をこめて庵室にさし置かせたりける。返り事を連歌にして遣したりける
空仁
空仁法師
むすびこめたる
文とこそ見れ
むすびこめたる
ふみとこそみれ
空仁法師
рэнга
このかへりごと、法輪へまゐりける人に付けてさし置かせける
さとくよむ
ことをば人に
聞かれじと
さとくよむ
ことをばひとに
きかれじと
рэнга