忠盛の八條の泉にて、高野の人々佛かきたてまつることの侍りけるにまかりて、月あかかりけるに池に蛙の鳴きけるをききて



さ夜ふけて
月にかはづの
聲きけば
みぎはもすずし
池のうきくさ
さよふけて
つきにかはづの
こゑきけば
みぎはもすずし
いけのうきくさ