らくの貞室、須磨のうらの月、見にゆきて、
らくの貞室ていしつ、須磨すまのうらの月、見にゆきて、
Тэйсицу из столицы поехал однажды к заливу Сума полюбоваться луной, и, возможно, именно там были сложены строки:
Тэйсицу — Ясухара Масаакира (1610—1673), ученик Мацунага Тэйтоку (1573—1653), впоследствии стакший ведущим поэтом его школы, был одним из наиболее почитаемых поэтов в школе Басе.
敷島や
大和の国は
天地の
開け始めし
昔より
岩戸をあけて
おもしろき
神楽の言葉
歌ひてし
さればかしこき
ためしとて
ひじりの御世の
道しるく
人の心を
たねとして
よろづのわざを
言の葉に
鬼神までも
あはれとて
八州のほかの
四つの海
波も静かに
をさまりて
空吹く風も
やはらかに
枝も鳴らさず
降る雨も
時定まれば
君々の
みことのままに
したがひて
和歌の浦路の
もしほ草
かき集めたる
あと多く
それが中にも
名をとめて
三代までつぎし
人の子の
親のとりわき
ゆづりてし
そのまことさへ
ありながら
思へばいやし
信濃なる
そのははき木の
そのはらに
種をまきたる
とがとてや
世にも仕へよ
生ける世の
身を助けよと
契りおく
須磨と明石の
つづきなる
細川山野
山川の
わづかに命
かけひとて
伝ひし水の
水上も
せきとめられて
今はただ
陸にあがれる
魚のごと
かぢを絶えたる
舟のごと
寄るかたもなく
わびはつる
子を思ふとて
夜の鶴
泣く泣く都
出でしかど
身は数ならず
鎌倉の
世のまつりごと
しげければ
聞こえあげてし
言の葉も
枝にこもりて
梅の花
四年の春に
なりにけり
行くへも知らぬ
中空の
風にまかする
故郷は
軒端も荒れて
ささがにの
いかさまにかは
なりぬらむ
世々の跡ある
玉づさも
さて朽ち果てば
葦原の
道もすたれて
いかならむ
これを思へば
私の
嘆きのみかは
世のためも
つらきためしと
なりぬべし
行く先かけて
さまざまに
書き残されし
筆の跡
かへすがへすも
いつはりと
思はましかば
ことわりを
ただすの森の
ゆふしでに
やよやいささか
かけて問へ
みだりがはしき
末の世に
麻はあとなく
なりぬとか
いさめおきしを
忘れずは
ゆがめることを
また誰か
ひき直すべき
とばかりに
身をかへりみず
頼むぞよ
その世を聞けば
さてもさは
残るよもぎと
かこちてし
人のなさけも
かかりけり
同じ播磨の
境とて
一つ流れを
汲みしかば
野中の清水
よどむとも
もとの心に
まかせつつ
とどこほりなき
水茎の
跡さへあらば
いとどしく
鶴が岡べの
朝日影
八千代の光
さしそへて
明らけき世の
なほも栄えむ
しきしまや
やまとのくには
あめつちの
あけはじめし
むかしより
いはとをあけて
おもしろき
かぐらのことは
うたひてし
さればかしこき
ためしとて
ひじりのみよの
みちしるく
ひとのこころを
たねとして
よろづのわざを
ことのはに
おにがみまでも
あはれとて
八州のほかの
よつのうみ
なみもしづかかに
をさまりて
そらふくかぜも
やはらかに
えだもならさず
ふるあめも
ときさだまれば
きみ々の
みことのままに
したがひて
わかのうらぢの
もしほくさ
かきあつめたる
あとおほく
それがなかにも
なをとめて
みよまでつぎし
ひとのねの
おやのとりわき
ゆづりてし
そのまことさへ
ありながら
おもへばいやし
しなのなる
そのははきこの
そのはらに
たねをまきたる
とがとてや
よにもつかへよ
いけるよの
みをたすけよと
ちぎりおく
すまとあかしの
つづきなる
ほそかはやまの
やまかはの
わづかにいのち
かけひとて
つたひしみづの
みなかみも
せきとめられて
いまはただ
陸にあがれる
いをのごと
かぢをたえたる
ふねのごと
よるかたもなく
わびはつる
ねをおもふとて
よのつる
なくなくみやこ
いでしかど
みはかずならず
かまくらの
よのまつりごと
しげければ
きこえあげてし
ことのはも
えだにこもりて
うめのはな
よとしのはるに
なりにけり
ゆくへもしらぬ
なかそらの
かぜにまかする
ふるさとは
のきはもあれて
ささがにの
いかさまにかは
なりぬらむ
よよのあとある
たまづさも
さてくちはてば
あしはらの
みちもすたれて
いかならむ
これをおもへば
私の
なげきのみかは
よのためも
つらきためしと
なりぬべし
ゆくさきかけて
さまざまに
かきのこされし
ふでのあと
かへすがへすも
いつはりと
おもはましかば
ことわりを
ただすのもりの
ゆふしでに
やよやいささか
かけてとへ
みだりがはしき
すゑのよに
あさはあとなく
なりぬとか
いさめおきしを
わすれずは
ゆがめることを
またたれか
ひき直すべき
とばかりに
みをかへりみず
たのむぞよ
そのよをきけば
さてもさは
のこるよもぎと
かこちてし
ひとのなさけも
かかりけり
おなじはりまの
さかひとて
ひとつながれを
くみしかば
のなかのしみづ
よどむとも
もとのこころに
まかせつつ
とどこほりなき
みづぐきの
あとさへあらば
いとどしく
つるがをかべの
あさひかげ
やちよのひかり
さしそへて
あきらけきよの
なほもさかえむ


須磨
須磨
Сума:

月はあれど
留守のやう也
須磨の夏
つきはあれど
るすのやうなり
すまのなつ
Луна, она здесь,
Но будто бы нет ее в небе
Лето в Сума.
«Луна, она здесь...» — в одном из вариантов текста это трехстишие предваряется следующим вступлением: «В середине месяца Зайца любуемся заливом Сума. Горы позади сверкают молодой листвой, луна все еще в дымке, — пора поздней весны таит в себе особое очарование, однако истинная красота здешних мест раскрывается именно осенью, и наверное поэтому этот прекрасный пейзаж оставляет душу неудовлетворенной...»
月見ても
物たらはずや
須磨の夏
つきみても
ものたらはずや
すまのなつ
Гляжу на луну,
Но всё не хватает чего-то
Лето в Сума.

東須磨・西須磨・浜須磨と三所にわかれて、あながちに何わざするとも見えず。
東須磨・西須磨・浜須磨と三所にわかれて、あながちに何わざするとも見えず。
Сума делится на Восточное Сума, Западное Сума, Прибрежное Сума, и трудно понять, чем промышляют в каждой из этих трех местностей.

須磨のあまの
矢先に鳴か
郭公
すまのあまの
やさきになくか
ほととぎす
Рыбак из Сума.
Кончик стрелы направлен вверх
Не там ли кричит кукушка?

須磨寺や
ふかぬ笛きく
木下やみ
すまでらや
ふかぬふゑきく
こしたやみ
Храм Сумадэра.
Нет музыкантов, но флейта звучит
В тени под деревьями..
«...но флейта звучит // В тени под деревьями...» — в храме Сумадэра хранится в качестве драгоценной реликвии знаменитая флейта Тайра Ацумори, погибшего в шестнадцатилетнем возрасте от руки воина Кумагаэ из рода Минамото. См. «Повесть о доме Тайра», гл. «Гибель Ацумори» (Повесть о Тайра / Пер. И. А. Львовой. М.: Худ. лит., 1982. С. 429), а также пьесу театра Но «Ацумори» (Рус. пер.: Ёкёку — классическая японская драма [Сб. поэтич. драм] / Пер. Т. Соколовой-Делюсиной. Сост. и авт. предисл. Н. Анарина. М.: Наука, 1979. С. 106).
淡路嶋手に取るやうに見えて、すま・あかしの海右左にわかる。
淡路嶋あはぢしま手に取るやうに見えて、すま・あかしの海右左にわかる。
Остров Авадзи виден как на ладони, справа и слева от него заливы Сума и Акаси.

天暦の御時、御屏風に、須磨の浦に霞たちたる所をよみ侍ける

大納言延光



すまのあまの
しほやくけぶり
春くれば
空に霞の
なをやたつらむ
すまのあまの
しほやくけぶり
はるくれば
そらにかすみの
なをやたつらむ


寂しさや
須磨にかちたる
濱の秋
さみしさや
すまにかちたる
はまのあき
Как же тоскливо!
Этот залив не уступит и Сума
Осенней порой.
Сума — побережье, в юго-западной части Японии, которое поэтической традицией издавна связано с прекрасными осенними видами. К тому же здесь жил когда-то в изгнании поэт Аривара Юкихира (см. примеч. 54), и это обстоятельство придает особенно печальный оттенок и без того печальному осеннему пейзажу. См. «Повесть о Гэндзи», гл. «Сума»: «Право, вряд ли на свете существовало место, где осень была бы столь же унылой».
源氏大将と申ける時、つのくにすまと云所にこもりおはしましけるに、ちしのおとゝ宰相中将にはべりける時、たづねまゐりてかへり侍りける、あさぼらけの空に厂のつれて渡るによませたまひける

六條院御歌



藻汐やく
須磨の浦人
うちはへて
厭ひやすらむ
五月雨の空
もしほやく
すまのうらひと
うちはへて
いとひやすらむ
さみだれのそら


すまのあまの
しほやく煙
風をいたみ
おもはぬ方に
たなびきにけり
すまのあまの
しほやくけぶり
かぜをいたみ
おもはぬかたに
たなびきにけり
Дым, что разводит,
соль в Сума добывая, рыбак —
под ветра напором
склонился туда,
куда вовсе не думал!
Включено в Кокинсю, 708
А.С.: Есть много аналогичных по композиции и образам стихов, правда, с местностью Сига.
tf
さみたれは
たくもの煙
うちしめり
しほたれまさる
すまのうら人
さみたれは
たくものけふり
うちしめり
しほたれまさる
すまのうらひと


須磨の浦に
やく鹽がまの
烟こそ
春に志られぬ
霞なりけれ
すまのうらに
やくしほがまの
けぶりこそ
はるにしられぬ
かすみなりけれ
В бухте Сума
На побережье, где жгут соль,
Дым от костров, —
Весне неведомая
Весенняя дымка.

須磨の蜑の
間遠の衣
よや寒き
うら風ながら
月もたまらず
すまのあまの
まとほのころも
よやさむき
うらかぜながら
つきもたまらず


須磨の浦や
關の戸かけて
立つ波を
月に吹きこす
秋の汐風
すまのうらや
せきのとかけて
たつなみを
つきにふきこす
あきのしほかぜ


須磨の蜑の
袖になれぬる
浦風も
秋とや今朝は
吹き變る覽
すまのあまの
そでになれぬる
うらかぜも
あきとやけさは
ふきかはるらん


須磨の浦の
とまやもしらぬ
夕霧に
たえ〳〵照す
海士のいさり火
すまのうらの
とまやもしらぬ
ゆふぎりに
たえだえてらす
あまのいさりひ


すまの蜑の
袖にくまなき
夜半の月
雲の衣や
まとをなるらん
すまのあまの
そでにくまなき
よはのつき
くものころもや
まとをなるらん


立ちこむる
關路も知らぬ
夕霧に
猶吹き越ゆる
須磨の秋風
たちこむる
せきぢもしらぬ
ゆふぎりに
なほふきこゆる
すまのあきかぜ
В вечернем тумане
Всё скрылось: до заставы
Дорог не найти,
И пересекает её лишь только
Осенний ветер побережья Сума...

須磨のあまの
しほたれ衣
ほしやらて
さなからやとす
秋の夜の月
すまのあまの
しほたれころも
ほしやらて
さなからやとす
あきのよのつき


いくかへり
すまのうら人
我ための
秋とはなしに
月をみるらん
いくかへり
すまのうらひと
わがための
あきとはなしに
つきをみるらん


潮風の
浪かけ衣
あきを經て
月になれたる
須磨のうらびと
しほかぜの
なみかけころも
あきをへて
つきになれたる
すまのうらびと


藻鹽やく
煙な立てそ
須磨の蜑の
ぬるゝ袖にも
月は見る覽
もしほやく
けぶりなたてそ
すまのあまの
ぬるるそでにも
つきはみるらん
Дым от костров,
Где жгут из водорослей соль,
Не поднимайся!
Там рыбаки из Сума, должно быть,
Видят луну и в промокших рукавах...

すまの海士の
袖の秋かぜ
更る夜に
しほたれ衣
打もたゆまず
すまのあまの
そでのあきかぜ
ふけるよに
しほたれころも
うちもたゆまず


須磨のうらに
秋をとゞめぬ
關守も
殘る霜夜の
月はみる覽
すまのうらに
あきをとどめぬ
せきもりも
のこるしもよの
つきはみるらん
В бухте Сума
Не остановившие осень
Стражники заставы тоже,
Должно быть, смотрят на луну,
Что осталась морозной ночью.

思遣れ
須磨のうらみて
ねたる夜の
片しく袖に
かゝる涙を
おもひやれ
すまのうらみて
ねたるよの
かたしくそでに
かかるなみだを


あくがれて
こと浦ならば
出でなまし
須磨の浮寐に
見つる月影
あくがれて
ことうらならば
いでなまし
すまのうきねに
みつるつきかげ


須麻乃海人之
塩焼衣乃
藤服
間遠之有者
未著穢
すまのあまの
しほやききぬの
ふぢころも
まどほにしあれば
いまだきなれず
У рыбаков в Сума одежда,
В которой выжигают соль,
Из ткани фудзи,
Очень редкой,
И потому никак я не привыкну к ней!
* В песне игра слов. Редкая ткань (мадои) значит также и “редко вижу”: “редко вижу тебя, и потому никак не можем стать ближе друг другу.”.
夜を寒み
須磨の入江に
立つ千鳥
空さへこほる
月に鳴く也
よをさむみ
すまのいりえに
たつちとり
そらさへこほる
つきになくなり
Ночь холодна,
В заливе Сума
Взлетели тидори
И раздались их голоса
Под даже замёрзшей луной на небе.

Примерный перевод
まどろまぬ
須磨の關守
明けぬ迚
たゆむ枕も
打ち時雨つゝ
まどろまぬ
すまのせきもり
あけぬまで
たゆむまくらも
うちしぐれつつ


人しれぬ
戀をしすまの
浦人は
泣き潮垂れて
過すなりけり
ひとしれぬ
こひをしすまの
うらひとは
なきしほたれて
すごすなりけり


まとをにそ
音も聞ゆる
すまのあまの
塩やき衣
うちすさむらし
まとをにそ
おともきこゆる
すまのあまの
しほやきころも
うちすさむらし


須磨のあまの
心や月に
なひくらん
煙そよはる
浦のしほかま
すまのあまの
こころやつきに
なひくらん
けぶりそよはる
うらのしほかま


明石潟
月の出しほや
みちぬらむ
須磨の波路に
千鳥と渡る
あかしがた
つきのいでしほや
みちぬらむ
すまのなみぢに
ちどりとわたる


須磨の關
あけがた近き
月影に
浦の戸わたる
千鳥なくなり
すまのせき
あけがたちかき
つきかげに
うらのとわたる
ちとりなくなり


冴ゆる夜は
須磨の浦波
立ち歸り
同じかたにも
鳴く千鳥哉
さゆるよは
すまのうらなみ
たちかへり
おなじかたにも
なくちどりかな


すまのあまの
もしほの煙
立そひて
ひくかたしらぬ
関の夕霧
すまのあまの
もしほのけぶり
たちそひて
ひくかたしらぬ
せきのゆふぎり


須磨の浦や
なきさにたてる
そなれ松
しつえは波の
うたぬ日そなき
すまのうらや
なきさにたてる
そなれまつ
しつえはなみの
うたぬひそなき


解けて寐ぬ
須磨の關守
夜や寒き
友呼ぶ千鳥
月に鳴くなり
とけていぬ
すまのせきもり
よやさむき
ともよぶちとり
つきになくなり


すまの浦を
けふ過行けど
こし方へ
歸る波にや
ことをつてまし
すまのうらを
けふすぎゆけど
こしかたへ
かへるなみにや
ことをつてまし
Бухту Сума
Проходил я сегодня,
В Коси
Волны возвращающиеся,
Сообщите об этом далёкому другу...

夜さむなる
須磨のあま人
今よりや
風に恨みて
衣うつらむ
よさむなる
すまのあまひと
いまよりや
かぜにうらみて
ころもうつらむ


藻鹽やく
烟を雲の
便りにて
しぐれをいそぐ
須磨のうら風
もしほやく
けぶりをくもの
たよりにて
しぐれをいそぐ
すまのうらかぜ


すまの蜑の
浦こぐ船の
跡もなく
見ぬ人こふる
我や何なる
すまのあまの
うらこぐふねの
あともなく
みぬひとこふる
われやなになる


すまのうらや
あまとふ雲の
跡晴て
波より出る
秋の月かけ
すまのうらや
あまとふくもの
あとはれて
なみよりいづる
あきのつきかけ


もしほ火も
月の夜ころは
焼さして
煙なたてそ
すまの浦人
もしほひも
つきのよころは
やきさして
けぶりなたてそ
すまのうらひと


こき出る
すまの夜舟の
遠近は
さなから月の
影のしら波
こきいづる
すまのよふねの
をちこちは
さなからつきの
かげのしらなみ


すまのあまの
しほやく煙
風をいたみ
おもはぬ方に
たなひきにけり
すまのあまの
しほやくけふり
かせをいたみ
おもはぬかたに
たなひきにけり
Струйка дыма вилась
над мирным костром солеваров
в дальней бухте Сума —
но порыв нежданного ветра
увлекает ее куда-то…
276. Бухта Сума находится близ Харима, в городе Кобэ.

Включено в Исэ-моногатари, 112
白浪の
関吹こゆる
音はして
雪をそをくる
須磨の浦風
しらなみの
せきふこゆる
おとはして
ゆきをそをくる
すまのうらかぜ


恋をのみ
須磨の浦はに
塩たれて
焼とも袖を
くたす比かな
こひをのみ
すまのうらはに
しほたれて
やくともそでを
くたすころかな


すまのあまの
しほやき衣
をさをあらみ
まとほにあれや
君かきまさぬ
すまのあまの
しほやきころも
をさをあらみ
まとほにあれや
きみかきまさぬ
Посещенья твои
стали редки, как грубые нити
в той одежде простой,
что на ветхом стане соткали
солевары из бухты Сума…
286. Сума — см. коммент. к № 708.
都思ふ
須磨の関路の
かち枕
夢をはとをす
波のまもかな
みやこおもふ
すまのせきぢの
かちまくら
ゆめをはとをす
なみのまもかな


雪つもる
須磨の關屋の
坂庇
明け行く月も
ひかりとめけり
ゆきつもる
すまのせきやの
いたびさし
あけゆくつきも
ひかりとめけり


戀をのみ
すまの汐干に
玉藻刈る
餘りにうたて
袖な濡しそ
こひをのみ
すまのしおほし
にたまもか
るあまりにうた
てそでなぬらしそ


津の国、すまといふ所に侍ける時、よみ侍ける

中納言行平



旅人は
袂すゝしく
なりにけり
関吹こゆる
すまのうら風
たびひとは
たもとすすしく
なりにけり
せきふきこゆる
すまのうらかぜ


おのづから
逢ふ夜もあらば
須磨の蜑の
鹽燒衣
まどほなり共
おのづから
あふよもあらば
すまのあまの
しほやくころも
まどほなりとも


須磨の蜑の
潮たれ衣
浪かけて
よるこそ袖も
濡れ増りけれ
すまのあまの
しほたれころも
なみかけて
よるこそそでも
ぬれまさりけれ


有明の
影を志るべに
誘はれて
夜ふかくいづる
須磨の浦舟
ありあけの
かげをしるべに
さそはれて
よふかくいづる
すまのうらふね


浦松の
葉こしにおつる
月影に
千鳥つまとふ
須磨の明ほの
うらまつの
はこしにおつる
つきかげに
ちとりつまとふ
すまのあけほの


をのれたに
ことゝひこなん
さ夜千鳥
須磨のうきねに
物や思ふと
をのれたに
こととひこなん
さよちとり
すまのうきねに
ものやおもふと


須磨の浦の
餘りにもゆる
思かな
燒く鹽けぶり
人は靡かで
すまのうらの
あまりにもゆる
おもひかな
やくしほけぶり
ひとはなびかで


為間乃海人之
塩焼衣乃
奈礼名者香
一日母君乎
忘而将念
すまのあまの
しほやききぬの
なれなばか
ひとひもきみを
わすれておもはむ
Если б даже к тебе я привык,
Как к одежде своей привыкают
Рыбаки из Сума, выжигая обычно в ней соль,—
Все равно, я и на день один,
Не забыл бы тебя, дорогая…
* Сума — бухта, воспетая во многих песнях М. и в позднейшей классической литературе.
田むらの御時に、事にあたりてつのくにのすまといふ所にこもり侍りけるに、宮のうちに侍りける人につかはしける

在原行平朝臣
田むらの御時に、事にあたりてつのくにのすまといふ所にこもり侍りけるに、宮のうちに侍りける人につかはしける

在原行平朝臣
Песня была послана другу, служившему при дворе, когда Юкихира уехал в Сума, в край Цу, после какого-то происшествия в правление Государя Тамуры

Аривара-но Юкихира

わくらはに
とふ人あらは
すまの浦に
もしほたれつつ
わふとこたへよ
わくらはに
とふひとあらは
すまのうらに
もしほたれつつ
わふとこたへよ
Если спросят тебя,
что делаю я в этом мире, —
отвечай, что в Сума,
орошая рукав слезами
соль из водорослей добываю…

なひかすは
いかにせんとか
すまの蜑の
たくもの煙
思ひ立らん
なひかすは
いかにせんとか
すまのあまの
たくものけぶり
おもひたつらん


須磨の海人の
波かけ衣
よそにのみ
聞くは我が身に
なりにけるかな
すまのあまの
なみかけころも
よそにのみ
きくはわがみに
なりにけるかな
Слыхал я,
Что у рыбаков в заливе Сума
Рукава
Не успевают просыхать,
А ныне вот — и у меня...

はりまかた
すまのはれまに
みわたせは
浪は雲ゐの
ものにそありける
はりまかた
すまのはれまに
みわたせは
なみはくもゐの
ものにそありける


須磨の浦をよみ侍りける

藤原經衡

О бухте Сума

Фудзивара Цунэхира

立ち昇る
藻汐の煙
たえせねば
空にも志るき
すまの浦かな
たちのぼる
もしほのけぶり
たえせねば
そらにもしるき
すまのうらかな


須磨の浦に
玉もかりほす
あま衣
袖ひつしほの
ひる時やなき
すまのうらに
たまもかりほす
あまころも
そでひつしほの
ひるときやなき


須磨の浦に
海人のこりつむ
藻塩木の
からくも下に
燃えわたるかな
すまのうらに
あまのこりつむ
もしほぎの
からくもしたに
もえわたるかな
Печаль на сердце
Горше соли,
Что добывают в Сума рыбаки,
В огне любви, — как на костре,
Вот-вот сгорю я сам!

恋をのみ
須磨の浦人
藻塩たれ
ほしあへぬ袖の
はてを知らばや
こひをのみ
すまのうらひと
もしほたれ
ほしあへぬそでの
はてをしらばや
Как рукава у рыбаков,
Что добывают водоросли из моря,
Не просыхают и мои,
Тоской любовной я измучен.
Что делать мне?

もしほやく
煙になるる
すまのあまは
秋立つ霧も
わかすやあるらん
もしほやく
けふりになるる
すまのあまは
あきたつきりも
わかすやあるらむ


須磨の海人の
袖に吹きこす
潮風の
なるとはすれど
手にもたまらず
すまのあまの
そでにふきこす
しほかぜの
なるとはすれど
てにもたまらず
Ветер дует во время прилива
В рукава
Рыбацких одежд, — рядом он
А в руки не взять!
Так и ты...

須磨の蜑の
潮垂衣
朽ちぬ間や
間遠ながらも
重ねきつらむ
すまのあまの
しほたれころも
くちぬまや
まとほながらも
かさねきつらむ


なれゆくは
うき世なればや
須磨の海人の
塩焼き衣
まどほなるらむ
なれゆくは
うきよなればや
すまのあまの
しほやきころも
まどほなるらむ
Как сеть, редка одежда рыбаков,
Что выжигают соль
В заливе Сума.
Пореже бы и мне с тобой встречаться,
Чтоб не страдать потом от охлажденья твоего.

朝夕に
歎きを須磨に
やく鹽の
からく煙に
おくれにしかな
あさゆふに
なげきをすまに
やくしほの
からくけぶりに
おくれにしかな


いくたひか
おなしね覚に
馴ぬらん
とまやにかゝる
すまの浦波
いくたひか
おなしねさめに
なれぬらん
とまやにかかる
すまのうらなみ


月影を
袖にかけても
見つるかな
すまのうきねの
有明の浪
つきかげを
そでにかけても
みつるかな
すまのうきねの
ありあけのなみ


須磨のあまの
鹽燒衣
恨み侘び
猶も間どほに
濡るゝ袖かな
すまのあまの
しほやくころも
うらみわび
なほもまどほに
ぬるるそでかな


身にたえぬ
思ひを須磨の
関すへて
人に心を
なととゝむらん
みにたえぬ
おもひをすまの
せきすへて
ひとにこころを
なとととむらん


須磨の蜑の
汐なれ衣
なれきてぞ
間遠になるも
恨なりける
すまのあまの
しほなれころも
なれきてぞ
まとほになるも
うらみなりける


須まのあまの
塩たれ衣
波かけて
よるこそ袖も
ぬれまさりけれ
すまのあまの
しほたれころも
なみかけて
よるこそそでも
ぬれまさりけれ


須磨のあまの
鹽燒衣
おのれのみ
なれてもかゝる
袖の浪哉
すまのあまの
しほやくころも
おのれのみ
なれてもかかる
そでのなみかな


須磨の浦や
波路の末は
霧晴れて
夕日に殘る
淡路しまやま
すまのうらや
なみぢのすゑは
きりはれて
ゆふひにのこる
あはぢしまやま


藻塩ほくむ
袖の月影
をのづから
よそにあかさぬ
すまのうら人
もしほくむ
そでのつきかげ
をのづから
よそにあかさぬ
すまのうらひと
Рыбак, что добывает соль
В заливе Сума,
Любуется лишь отраженьем
Луны рассветной
На промокшем рукаве.

春、須磨の方にまかりてよめる

藤原孝善
春、須磨の方にまかりてよめる

藤原孝善
Такаёси

須磨の浦の
なぎたる朝は
目もはるに
霞にまがふ
海人の釣舟
すまのうらの
なぎたるあさは
めもはるに
かすみにまがふ
あまのつりぶね
В бухте Сума —
Тихое утро,
И повсюду, насколько хватает глаз,
Блуждают в осеннем тумане
Рыбачьи челны...

秋風の
関吹き越ゆる
たびごとに
声うちそふる
須磨の浦波
あきかぜの
せきふきこゆる
たびごとに
こゑうちそふる
すまのうらなみ
Через заставу Сума
Дует осенний ветер,
С его завываньем сливается
Шум
Набегающих волн.

須磨の関
夢を通さぬ
波の音を
思ひも寄らで
宿をかりける
すまのせき
ゆめをかよさぬ
なみのおとを
おもひもよらで
やどをかりける
Не спится...
Через заставу Сума
Не проходят и сны,
Лишь слышен шум волн,
Не подумал об этом, когда здесь селился.

すまの海士の
塩焼衣
それよりも
うらむる袖は
猶そかはかぬ
すまのあまの
しほやくころも
それよりも
うらむるそでは
なほそかはかぬ


須磨のあまの
うらこく舟の
かちをたえ
よるへなき身そ
悲しかりける
すまのあまの
うらこくふねの
かちをたえ
よるへなきみそ
かなしかりける


須磨の蜑の
藻鹽の烟
そのまゝに
霞みなれたる
春の夜の月
すまのあまの
もしほのけぶり
そのままに
かすみなれたる
はるのよのつき


浜千とり
跡をみるにも
袖ぬれて
むかしにかへる
すまの浦なみ
はまちとり
あとをみるにも
そでぬれて
むかしにかへる
すまのうらなみ


今さらに
すまのうらちの
もしほ草
かくにつけても
ぬるゝ袖哉
いまさらに
すまのうらちの
もしほくさ
かくにつけても
ぬるるそでかな