Весна
0
Лето
1
Осень
0
Зима
1
Любовь
6
Благопожелания
0
Странствия
0
Разлука
1
Скорбь
0
Буддийское
1
Синтоистское
0
Разное
3
Иное
0
小野田(仙台ヨリ最上へノ道ニ出合)。



最上御代官所也。



雲端につちふる心地して、篠の中踏分踏分、水をわたり岩に蹶て、肌につめたき汗を流して、最上の庄に出づ。
雲端うんたんにつちふる心地ここちして、しのなか踏分ふみわけ踏分、みずをわたりいわつまずいて、はだにつめたきあせながして、最上もがみしょうづ。
ветер взметывал клубы пыли и песка до самых туч, мы пробирались сквозь заросли мелкого бамбука, переправлялись через ручьи, карабкались по скалам, покрывались холодным потом, и в конце концов вышли к Могами-но сё.

最上川のらんと、大石田と云所に日和を待。
最上川もがみがわのらんと、大石田おおいしだいうところ日和ひよりまつ
Собираясь далее плыть по реке Могами, мы пережидали непогоду в местечке под названием Оисида.

最上川はみちのくより出て、山形を水上とす。
最上川もがみがわはみちのくよりいでて、山形やまがた水上みなかみとす。
Река Могами берет начало в Митиноку, верхнее же ее течение в Ямагата.

五月雨を
あつめて早し
最上川
さみだれを
あつめてはやし
もがみがわ
Летние ливни
Вобрав, мчит свои воды
Река Могами.
[資料]
暑き日を
海にいれたり
最上川
あつきひを
うみにいれたり
もがみがわ
Знойный день
За собой увлекает в море
Река Могами.

もかみ河
のほれはくたる
いな舟の
いなにはあらす
この月はかり
もかみかは
のほれはくたる
いなふねの
いなにはあらす
このつきはかり
Лодки с рисом снуют,
плывут то туда, то обратно
по Могами-реке —
так и я отлучусь ненадолго,
на один-единственный месяц!..
416. Река Могами протекает по территории префектуры Ямагата и впадает в Японское море.
もがみ川
深きにもあへず
いな舟の
心輕くも
返るなるかな
もがみかは
ふかきにもあへず
いなふねの
こころかろくも
かへるなるかな


もかみ川
せせのいはかと
わきかへり
おもふこころは
おほかれと
行かたもなく
せかれつつ
そこのみくつと
なることは
もにすむ虫の
われからと
おもひしらすは
なけれとも
いはてはえこそ
なきさなる
かたわれ舟の
うつもれて
ひく人もなき
なけきすと
浪のたちゐに
あふけとも
むなしき空は
みとりにて
いふこともなき
かなしさに
ねをのみなけは
からころも
おさふる袖も
くちはてぬ
なにことにかは
あはれとも
おもはん人に
あふみなる
うちいてのはまの
うちいてつつ
いふともたれか
ささかにの
いかさまにても
かきつかん
ことをはのきに
ふくかせの
はけしきころと
しりなから
うはの空にも
をしふへき
あつさのそまに
みや木ひき
みかきかはらに
せりつみし
むかしをよそに
ききしかと
わか身のうへに
なりはてぬ
さすかに御代の
はしめより
雲のうへには
かよへとも
なにはのことも
久かたの
月のかつらし
をられねは
うけらか花の
さきなから
ひらけぬことの
いふせさに
よもの山へに
あくかれて
このもかのもに
たちましり
うつふしそめの
あさころも
花のたもとに
ぬきかへて
後のよをたにと
おもへとも
おもふ人人
ほたしにて
ゆくへきかたも
まとはれぬ
かかるうき身の
つれもなく
へにける年を
かそふれは
いつつのとをに
なりにけり
いま行すゑは
いなつまの
ひかりのまにも
さためなし
たとへはひとり
なからへて
すきにしはかり
すくすとも
夢にゆめみる
心ちして
ひまゆく駒に
ことならし
さらにもいはし
ふゆかれの
をはなかすゑの
露なれは
あらしをたにも
またすして
もとのしつくと
なりはてん
ほとをはいつと
しりてかは
くれにとたにも
しつむへき
かくのみつねに
あらそひて
なほふるさとに
すみのえの
しほにたたよふ
うつせかひ
うつし心も
うせはてて
あるにもあらぬ
よのなかに
又なにことを
みくまのの
うらのはまゆふ
かさねつつ
うきにたヘたる
ためしには
なるをの松の
つれつれと
いたつらことを
かきつめて
あはれしれらん
行すゑの
人のためには
おのつから
しのはれぬへき
身なれとも
はかなきことも
雲とりの
あやにかなはぬ
くせなれは
これもさこそは
みなしくり
くち葉かしたに
うつもれめ
それにつけても
つのくにの
いく田のもりの
いくたひか
あまのたくなは
くり返し
心にそはぬ
身をうらむらん
もかみかは
せせのいはかと
わきかへり
おもふこころは
おほかれと
ゆくかたもなく
せかれつつ
そこのみくつと
なることは
もにすむむしの
われからと
おもひしらすは
なけれとも
いはてはえこそ
なきさなる
かたわれふねの
うつもれて
ひくひともなき
なけきすと
なみのたちゐに
あふけとも
むなしきそらは
みとりにて
いふこともなき
かなしさに
ねをのみなけは
からころも
おさふるそても
くちはてぬ
なにことにかは
あはれとも
おもはむひとに
あふみなる
うちいてのはまの
うちいてつつ
いふともたれか
ささかにの
いかさまにても
かきつかむ
ことをはのきに
ふくかせの
はけしきころと
しりなから
うはのそらにも
をしふへき
あつさのそまに
みやきひき
みかきかはらに
せりつみし
むかしをよそに
ききしかと
わかみのうへに
なりはてぬ
さかすにみよの
はしめより
くものうへには
かよへとも
なにはのことも
ひさかたの
つきのかつらし
をられねは
うけらかはなの
さきなから
ひらけぬことの
いふせさに
よものやまへに
あくかれて
このもかのもに
たちましり
うつふしそめの
あさころも
はなのたもとに
ぬきかへて
のちのよをたにと
おもへとも
おもふひとひと
ほたしにて
ゆくへきかたも
まとはれぬ
かかるうきみの
つれもなく
へにけるとしを
かそふれは
いつつのとをに
なりにけり
いまゆくすゑは
いなつまの
ひかりのまにも
さためなし
たとへはひとり
なからへて
すきにしはかり
すくすとも
ゆめにゆめみる
ここちして
ひまゆくこまに
ことならし
さらにもいはし
ふゆかれの
をはなかすゑの
つゆなれは
あらしをたにも
またすして
もとのしつくと
なりはてむ
ほとをはいつと
しりてかは
くれにとたにも
しつむへき
かくのみつねに
あらそひて
なほふるさとに
すみのえの
しほにたたよふ
うつせかひ
うつしこころも
うせはてて
あるにもあらぬ
よのなかに
またなにことを
みくまのの
うらのはまゆふ
かさねつつ
うきにたへたる
ためしには
なるをのまつの
つれつれと
いたつらことを
かきつめて
あはれしれらむ
ゆくすゑの
ひとのためには
おのつから
しのはれぬへき
みなれとも
はかなきことも
くもとりの
あやにかなはぬ
くせなれは
これもさこそは
みなしくり
くちはかしたに
うつもれめ
それにつけても
つのくにの
いくたのもりの
いくたひか
あまのたくなは
くりかへし
こころにそはぬ
みをうらむらむ


つよくひく
つなでとみせよ
もがみ川
そのいなぶねの
いかりをさめて
つよくひく
つなでとみせよ
もがみかは
そのいなぶねの
いかりをさめて


稻舟も
のぼりかねたる
最上川
志ばし計と
いつを待ちけむ
いなふねも
のぼりかねたる
もがみがは
しばしばかりと
いつをまちけむ


最上川
みかさまさりて
五月雨の
暫しばかりも
晴れぬ空哉
もがみがは
みかさまさりて
さみだれの
しばしばかりも
はれぬそらかな
Нет ни просвета
Ясного на небе
В пору летних дождей.
Воды прибавилось
В реке Могами.
Примерный перевод

最上川
人のこゝろの
いな舟も
暫しばかりと
聞かば頼まむ
もがみがは
ひとのこころの
いなふねも
しばしばかりと
きかばたのまむ


最上川
いなとこたへて
いな舟の
しばし計りは
心をも見む
もがみがは
いなとこたへて
いなふねの
しばしばかりは
こころをもみむ


最上川
登りもやらぬ
いな舟の
逢ふ瀬過ぐべき
程ぞ久しき
もがみがは
のぼりもやらぬ
いなふねの
あふせすぐべき
ほどぞひさしき


もかみかは
ふかきにあへす
いなふねの
こゝろかろくも
かへるなみかな
もがみがは
ふかきにあへず
いなぶねの
こころかろくも
かへるなみかな


もがみ川
又いな舟の
くだるせを
しばしばかりも
いかでとゞめむ
もがみかは
またいなふねの
くだるせを
しばしばかりも
いかでとどめむ


最上川
しはしとたのむ
契たに
猶いな舟の
とをさかりつゝ
もがみがは
しはしとたのむ
ちぎりたに
なほいなふねの
とをさかりつつ


いとゝしく
憑まるゝかな
最上川
しはしはかりの
いなとみつれは



最上河
人をくたせは
いな舟の
かへりてしつむ
物とこそきけ
もがみかは
ひとをくたせは
いなふねの
かへりてしつむ
ものとこそきけ


いな舟も
とま引おほへ
最上河
しはしはかりの
時雨なりとも
いなふねも
とまひきおほへ
もがみかは
しはしはかりの
しぐれなりとも