巻向之
桧原毛未
雲居者
子松之末由
沫雪流
まきむくの
ひはらもいまだ
くもゐねば
こまつがうれゆ
あわゆきながる
В Макимуку
Над горами Хибара
Облаков на небе нынче нет,
А с верхушек сосенок зеленых
Вниз струится белой пеной снег.

動神之
音耳聞
巻向之
桧原山乎
今日見鶴鴨
なるかみの
おとのみききし
まきむくの
ひはらのやまを
けふみつるかも
Склоны гор в священных рощах хиноки
В Макимуку,
О которых лишь слыхал,
Где богов гремящих слышен гул,
Наконец я нынче увидал!
* Рощи почитались как места, куда с небес спускались боги (МС). Хиноки — см. п. 913.
巻向之
桧原丹立流
春霞
欝之思者
名積米八方
まきむくの
ひはらにたてる
はるかすみ
おほにしおもはば
なづみこめやも
В роще солнечных деревьев хиноки,
В Макимуку вставший легкой дымкой
Все от взора заслонил туман весны.
Если б я считал тебя далекой,
Разве б мучился и приходил к тебе?
* Хиноки — см. п. 928.
* Макимуку — см. Макимоку.
巻向の
檜原のいまだ
くもらねば
小松が原に
あは雪ぞふる
まきむくの
ひばらのいまだ
くもらねば
こまつがはらに
あはゆきぞふる
Долину кипарисов
Ещё не затянула дымка,
И на равнине мелких сосен
Падает
Мокрый снег...
* Дымка — первый признак весны. Долина кипарисов — кипарисовая роща у подножья горы Макимоку в г. Сакураи префектуры Нара. Прототип песни — танка из антологии «Манъёсю» [2314], принадлежащая знаменитому поэту Хитомаро (входит также в частное собрание сочинений поэта):
Ещё не затянули тучи
Долину кипарисов
В Макимоку,
Но в сосенках, что под горою,
Падает мокрый снег...
いくとせの
かざし折りけむ
古の
三輪の檜原の
こけの通路
いくとせの
かざしをりけむ
いにしへの
みはのひばらの
こけのかよぢ


宮木ひく
杣山人は
あともなし
ひばら杉はら
雪ふかくして
みやきひく
そまやまひとは
あともなし
ひばらすぎはら
ゆきふかくして
И нет следов людей
Что на горе Сома
Сплавляют лес для дворцов, —
На равнине криптомерий Хибара
Снег глубок сделался..

Примерный перевод

まきもくの
ひはらの霞
立返り
かくこそは見め
あかぬ君かな
まきもくの
ひはらのかすみ
たちかへり
かくこそはみめ
あかぬきみかな


いにしへに
有りけむ人も
わかことや
みわのひはらに
かさし折りけん
いにしへに
ありけむひとも
わかことや
みわのひはらに
かさしをりけむ


なる神の
おとにのみきく
まきもくの
ひはらの山を
けふ見つるかな
なるかみの
おとにのみきく
まきもくの
ひはらのやまを
けふみつるかな


初瀬山夕
越えくれて
宿問へば
三輪の檜原に
秋風ぞ吹く
はつせやまゆふ
こえくれて
やどとへば
みはのひばらに
あきかぜぞふく
Пока перешёл я гору Хацусэ,
Уж солнце зашло.
Где ночлег проведу?
В кипарисовой роще Мива
Только ветер мне дует навстречу.
* Поэт сложил песню поздней осенью по дороге в паломничество в храм Хацусэ (см. коммент. 923).
ゆふざれや
ひばらのみねを
こえ行けば
すごくきこゆる
やまばとのこゑ
ゆふざれや
ひばらのみねを
こえゆけば
すごくきこゆる
やまばとのこゑ


霰ふる
三輪の檜原の
山風に
かざしの玉の
かつみだれつゝ
あられふる
みはのひばらの
やまかぜに
かざしのたまの
かつみだれつつ
Там, где идёт град,
На равнине криптомерий
На горе Мива,
От ветра украшений жемчуга
Всё время в беспорядке...
Примерный перевод

卷もくの
檜原の山も
雪とぢて
正木のかづら
くる人もなし
まきもくの
ひばらのやまも
ゆきとぢて
まさきのかづら
くるひともなし


まきもくの
檜原の山の
麓まで
春の霞は
たなびきにけり
まきもくの
ひばらのやまの
ふもとまで
はるのかすみは
たなびきにけり
Гора Макимоку,
Что вся
Заросла кипарисом,
Дымкой легкой
До подножья покрылась.
Перевод: Павел Белов
今ぞ聞く
夕こえくれば
はつせ山
檜原の奥の
いりあひの鐘
いまぞきく
ゆふこえくれば
はつせやま
ひばらのおくの
いりあひのかね


なる神の
音にもしるし
卷向の
檜原の山の
ゆふだちのそら
なるかみの
おとにもしるし
まきむくの
ひばらのやまの
ゆふだちのそら
Звук грома —
Ещё один знак,
Что в Макимуку,
На горах криптомерий
Небо в грозовых облаках.
Примерный перевод

卷向の
穴師の河に
かげ見えて
檜原を出づる
秋の夜のつき
まきむくの
あなしのかはに
かげみえて
ひばらをいづる
あきのよのつき


明けやらぬ
鐘の響は
ほのかにて
初瀬の檜原
月ぞかたぶく
あけやらぬ
かねのひびきは
ほのかにて
はつせのひばら
つきぞかたぶく


まきもくの
檜原の嵐
冴え〳〵て
ゆつきが嶽に
雪降りに鳬
まきもくの
ひばらのあらし
さえさえて
ゆつきがたけに
ゆきふりにけり


降るまゝに
檜原も最ど
こもりえの
初瀬の山は
雪積るらし
ふるままに
ひばらもいとど
こもりえの
はつせのやまは
ゆきつもるらし


初瀬山
檜原に月は
傾ぶきて
とよらの鐘の
こゑぞふけゆく
はつせやま
ひばらにつきは
かたぶきて
とよらのかねの
こゑぞふけゆく


夕山や
麓の檜原
いろさめて
殘る日かげぞ
みねにすくなき
ゆふやまや
ふもとのひばら
いろさめて
のこるひかげぞ
みねにすくなき


春はまだ
泊瀬の檜原
かすめども
殘る雪げに
冴ゆる山かぜ
はるはまだ
はつせのひばら
かすめども
のこるゆきげに
さゆるやまかぜ


三輪山は
時雨降るらし
隱らくの
初瀬の檜原
雲かゝる見ゆ
みはやまは
しぐれふるらし
かくらくの
はつせのひばら
くもかかるみゆ


挿頭折る
袖もや今朝は
こほるらむ
三輪の檜原の
ゆきの曙
かざしをる
そでもやけさは
こほるらむ
みはのひばらの
ゆきのあけぼの


祈らずよ
泊瀬の檜原
時雨にも
露にも染めぬ
色を見むとは
いのらずよ
はつせのひばら
しぐれにも
つゆにもそめぬ
いろをみむとは


春霞
たなびきわたる
卷向の
檜原のやまの
いろのことなる
はるかすみ
たなびきわたる
まきむくの
ひばらのやまの
いろのことなる


初瀬山
みねの檜原も
うづもれて
雪のしたなる
入相のかね
はつせやま
みねのひばらも
うづもれて
ゆきのしたなる
いりあひのかね


山の奥
靜かにとこそ
思ひしに
嵐ぞさわぐ
檜はらまきはら
やまのおく
しづかかにとこそ
おもひしに
あらしぞさわぐ
ひはらまきはら


憂き身には
世のふることも
たのまれず
いづれか孰れ
おぼつかな
ことわりなれや
まきもくの
檜はらの山の
そまびとの
うき節志げみ
まがり木と
厭ひすてたる
身なれども
心にもあらず
たちまじり
悲しきまゝに
かりがねの
隙なく鳴けど
あはれてふ
言の葉をだに
きかせねば
なくも行かむも
かはらぬを
唯身のとがに
なしはてゝ
此世のことを
おもひすて
後の世をだにと
おもひつゝ
うき世の中を
立出づれど
子を思ふ道に
まよひつゝ
行くべき方も
おぼえねば
あまの川なみ
たちかへり
空をあふぎて
ありあけの
難面き名をも
流しつるかな
うきみには
よのふることも
たのまれず
いづれかいづれ
おぼつかな
ことわりなれや
まきもくの
ひはらのやまの
そまびとの
うきふししげみ
まがりきと
いとひすてたる
みなれども
こころにもあらず
たちまじり
かなしきままに
かりがねの
ひまなくなけど
あはれてふ
ことのはをだに
きかせねば
なくもゆかむも
かはらぬを
ただみのとがに
なしはてて
このよのことを
おもひすて
のちのよをだにと
おもひつつ
うきよのなかを
たいづれど
ねをおもふみちに
まよひつつ
ゆくべきかたも
おぼえねば
あまのかはなみ
たちかへり
そらをあふぎて
ありあけの
つれなきなをも
ながしつるかな


花の色に
猶をり知らぬ
かざしかな
三輪の檜原の
春の夕暮
はなのいろに
なほをりしらぬ
かざしかな
みはのひばらの
はるのゆふぐれ


徃川之
過去人之
手不折者
裏觸立
三和之桧原者
ゆくかはの
すぎにしひとの
たをらねば
うらぶれたてり
みわのひはらは
Реки текущей убегают воды,
Как воды рек, уходят люди навсегда,
Зеленых листьев на венки здесь не срывают,—
И оттого печали вся полна
Священных солнечных деревьев роща в Мива!
* См. прим. к п. 118.
春の色に
もれし檜原も
をしなべて
雪の花咲
小泊瀬の山
はるのいろに
もれしひばらも
をしなべて
ゆきのはなさく
をはつせのやま

瀬: иероглиф отличается в книге: 氵賴
泊瀨山
檜原吹しく
風のをとに
たぐひて響
入會の鐘
はつせやま
ひばらふきしく
かぜのをとに
たぐひてひびく
いりあひのかね


まきもくの
檜原の山の
麓まで
春の霞は
たなびきにけり
まきもくの
ひばらのやまの
ふもとまで
はるのかすみは
たなびきにけり
Гора Макимоку,
Что вся
Заросла кипарисом,
Дымкой легкой
До подножья покрылась.
Перевод: Павел Белов
苔深き
ほらの秋風
吹過て
ふるき檜原の
音そかなしき
こけふかき
ほらのあきかぜ
ふすぎて
ふるきひばらの
おとそかなしき


窓ちかき
むかひの山に
霧晴て
あらはれわたる
檜原まきはら
まどちかき
むかひのやまに
きりはて
あらはれわたる
ひばらまきはら


初瀬川
さよの枕に
をとつれて
明る檜原に
嵐をそきく
はつせかは
さよのまくらに
をとつれて
あくるひばらに
あらしをそきく


檜原もる
在明の月に
聞ゆなり
尾上の寺の
鐘の一声
ひばらもる
ありあけのつきに
きこゆなり
おのえのてらの
かねのひとこゑ


しつくまては
またおちそめぬ
山陰の
檜原かうへに
雨そきこゆる
しつくまては
またおちそめぬ
やまかげの
ひばらかうへに
あめそきこゆる


三笠山
檜原松はら
みとりなる
色もてはやす
あけの玉垣
みかさやま
ひばらまつはら
みとりなる
いろもてはやす
あけのたまかき