Весна
0
Лето
0
Осень
40
Зима
0
Любовь
7
Благопожелания
4
Странствия
0
Разлука
0
Скорбь
0
Буддийское
0
Синтоистское
2
Разное
4
Иное
0
あきののに
人松虫の
こゑすなり
我かとゆきて
いさとふらはむ
あきののに
ひとまつむしの
こゑすなり
われかとゆきて
いさとふらはむ
На осеннем лугу
сверчка соснового голос —
что ж, отправлюсь туда
и узнаю, уж не меня ли
ожидает он с нетерпеньем…

秋ののに
道もまとひぬ
松虫の
こゑする方に
やとやからまし
あきののに
みちもまとひぬ
まつむしの
こゑするかたに
やとやからまし
Я в осенних лугах
заблудился, и к дому дороги
нынче уж не найти —
разве только сверчок сосновый
мне подскажет место ночлега…

君しのふ
草にやつるる
ふるさとは
松虫のねそ
かなしかりける
きみしのふ
くさにやつるる
ふるさとは
まつむしのねそ
かなしかりける
Дом в селенье родном,
где томлюсь и тоскую в разлуке,
зарастает травой —
как печально сверчок напевает
там, в поблекшей «траве ожиданья»!..

もみちはの
ちりてつもれる
わかやとに
誰を松虫
ここらなくらむ
もみちはの
ちりてつもれる
わかやとに
たれをまつむし
ここらなくらむ
Близ жилья моего,
где листва, облетевшая с кленов,
густо выстлала сад,
в ожиданье чьего прихода
так распелся сверчок сосновый?..

寝覚めする
袖さへ寒く
秋の夜の
あらし吹くなり
松虫の声
ねさめする
そでさへさむく
あきのよの
あらしふくなり
まつむしのこゑ
Проснулся среди ночи:
Захолодали даже рукава.
Осенний ветер дует, завывая,
А на сосне не умолкают
Голоса цикад.
* Цикады на соснах (мацумуси) — постоянный осенний образ. Монотонный перезвон этих насекомых наводит грусть. Слово мацу — «сосна» традиционно ассоциируется с мацу — «ждать» — образ также символизирует одиночество и тоскливое бесплодное ожидание.

来ぬ人を
秋のけしきや
ふけぬらむ
恨みによわる
松虫の声
こぬひとを
あきのけしきや
ふけぬらむ
うらみによわる
まつむしのこゑ
Ты не приходишь...
Наверное, и в сердце у тебя
Глубокая настала осень:
И кажется, звучат укором
Слабеющие голоса цикад в моем саду.

しめおきて
いまやと思ふ
秋山の
よもぎがもとに
松虫の鳴く
しめおきて
いまやとおもふ
あきやまの
よもぎがもとに
まつむしのなく
В горах осенних под бурьяном
Последнее пристанище себе определил.
Быть может, скоро уж...
Недаром жалобно звенит
Цикада на сосне...

露しげみ
草のたもとを
枕にて
君まつむしの
音をのみぞなく
つゆしげみ
くさのたもとを
まくらにて
きみまつむしの
ねをのみぞなく
Как трава от обильной росы,
[Влажны] мои рукава,
Что [лежат] в изголовье.
Слышен голос «ждущих» цикад,
Что беспрестанно плачут![315].
315. Танка помещена также в Синтёкусэнвакасю, 14, в ней обыгрываются омонимы: мацумуси – вид цикады и мацу – «ждать». Второй смысл стиха: «В ожидании тебя я проливаю слезы, от которых увлажнился рукав, служащий мне изголовьем».
松虫の
はつこゑさそふ
秋風は
音羽山より
ふきそめにけり
まつむしの
はつこゑさそふ
あきかぜは
おとはやまより
ふきそめにけり


秋の野に
き宿る人も
おもほえず
誰を松虫
こゝらなくらむ
あきののに
きやどるひとも
おもほえず
たれをまつむし
ここらなくらむ


風寒み
なくまつ虫の
涙こそ
くさ葉色どる
露とおくらめ
かぜさむみ
なくまつむしの
なみだこそ
くさはいろどる
つゆとおくらめ


日ぐらしの
聲きくからに
松虫の
名にのみ人を
思ふ頃かな
ひぐらしの
こゑきくからに
まつむしの
なにのみひとを
おもふころかな


秋風の
やゝふきしけば
野を寒み
わびしき聲に
松虫ぞなく
あきかぜの
やゝふきしけば
のをさむみ
わびしきこゑに
まつむしぞなく


女郎花
草むら毎に
むれたつは
たれまつ虫の
聲に迷ふぞ
をみなへし
くさむらごとに
むれたつは
たれまつむしの
こゑにまよふぞ


契りけん
程や過きぬる
秋ののに
人松虫の
声のたえせぬ
ちきりけむ
ほとやすきぬる
あきののに
ひとまつむしの
こゑのたえせぬ
Пора ль прошла,
Когда давали клятвы?
В осеннем поле
Людей ждущего жучка
Голос не умолкает!
Примерный перевод

とふ人も
今はあらしの
山かせに
人松虫の
こゑそかなしき
とふひとも
いまはあらしの
やまかせに
ひとまつむしの
こゑそかなしき


ちとせとそ
草むらことに
きこゆなる
こや松虫の
こゑにはあるらん
ちとせとそ
くさむらことに
きこゆなる
こやまつむしの
こゑにはあるらむ


女郎花
色にもあるかな
まつ蟲を
共に宿して
誰をまつらむ
をみなへし
いろにもあるかな
まつむしを
ともにやどして
たれをまつらむ


松むし

忠岑
松むし

忠岑
Мацумуси

Тадаминэ

志ら露と
草葉におきて
秋のよを
聲もすがらに
あくる松虫
しらつゆと
くさはにおきて
あきのよを
こゑもすがらに
あくるまつむし


よひ〳〵の
山のはおそき
月影を
あさぢが露に
松虫のこゑ
よひよひの
やまのはおそき
つきかげを
あさぢがつゆに
まつむしのこゑ


露しげき
草の袂を
まくらにて
君まつ虫の
音をのみぞ鳴く
つゆしげき
くさのたもとを
まくらにて
きみまつむしの
ねをのみぞなく


かれはてゝ
後は何せむ
あさぢふに
秋こそ人を
松虫のこゑ
かれはてて
のちはなにせむ
あさぢふに
あきこそひとを
まつむしのこゑ


萬代の
秋を待ちつゝ
鳴きわたれ
岩ほに根ざす
松虫のこゑ
よろづよの
あきをまちつつ
なきわたれ
いはほにねざす
まつむしのこゑ


松虫。

Сосновый сверчок.

露ながら
こぼさでをらん
月かげに
こはぎがえだの
まつむしのこゑ
つゆながら
こぼさでをらん
つきかげに
こはぎがえだの
まつむしのこゑ


秋の野の
をばなが袖に
まねかせて
いかなる人を
まつむしのこゑ
あきののの
をばながそでに
まねかせて
いかなるひとを
まつむしのこゑ


さらぬだに
こゑよわかりし
まつむしの
秋のすゑには
ききもわかれず
さらぬだに
こゑよわかりし
まつむしの
あきのすゑには
ききもわかれず


いろ〳〵の
花の紐とく
夕暮に
千世まつ虫の
こゑぞ聞ゆる
いろいろの
はなのひもとく
ゆふぐれに
ちよまつむしの
こゑぞきこゆる


昔より
君がためなる
宿なれば
我も千とせを
まつ虫のこゑ
むかしより
きみがためなる
やどなれば
われもちとせを
まつむしのこゑ


秋の夜は
つらき處も
さぞなげに
多かる野邊の
松蟲のこゑ
あきのよは
つらきところも
さぞなげに
おほかるのべの
まつむしのこゑ


文永八年七月院忍びて鷲尾に御幸し侍りける時女房の中より、君すめば心ありてや末遠く千世まつむしの聲聞ゆらむと侍りける返事に

兵部卿隆親



あともなき
庭の浅茅に
むすぼほれ
露のそこなる
松虫の声
あともなき
にはのあさぢに
むすぼほれ
つゆのそこなる
まつむしのこゑ
Уж нет твоих следов в саду.
Роса обильно увлажнила тростники
Под соснами,
Где неумолчно стонут
Осенние цикады.
* Перекликается с танка неизвестного автора из антологии «Кокинсю» (свиток «Песни осени»):
Тоскую о тебе,
И дом родной зарос травою,
Звенят неумолчно на соснах цикады, —
Сколько печали
В их голосах!
此の暮と
頼むるひとも
なき宿に
その事となく
松虫ぞなく
このくれと
たのむるひとも
なきやどに
そのこととなく
まつむしぞなく


草の原
くるゝ夜ごとの
秋風に
人をや頼む
まつむしのこゑ
くさのはら
くるるよごとの
あきかぜに
ひとをやたのむ
まつむしのこゑ


君のみや
千とせも飽かず
聞き舊りむ
我が神山の
松虫の聲
きみのみや
ちとせもあかず
ききふりむ
わがかみやまの
まつむしのこゑ


幾千世か
鳴きて經ぬらむ
千はやぶる
その神山の
松虫の聲
いくちよか
なきてへぬらむ
ちはやぶる
そのかみやまの
まつむしのこゑ


今やしる
假寢なりつる
松虫の
一夜に千世を
こめてなくとは
いまやしる
かりねなりつる
まつむしの
ひとよにちよを
こめてなくとは


更て社
つらきも見えめ
松虫の
くるゝよりなど
音には立つ覽
ふけてこそ
つらきもみえめ
まつむしの
くるるよりなど
ねにはたつらん


霜むすぶ
一夜の程に
よわるなり
をざゝが下の
松むしの聲
しもむすぶ
ひとよのほどに
よわるなり
をざさがしたの
まつむしのこゑ


秋さむき
頃とやよわる
淺茅生の
露のやどりの
まつ虫の聲
あきさむき
ころとやよわる
あさぢうの
つゆのやどりの
まつむしのこゑ


こぬ人は
心づくしの
秋かぜに
逢ふたのみなき
松蟲のこゑ
こぬひとは
こころづくしの
あきかぜに
あふたのみなき
まつむしのこゑ


松虫の
鳴く方遠く
咲く花の
いろ〳〵惜しき
露やこぼれむ
まつむしの
なくかたとほく
さくはなの
いろいろをしき
つゆやこぼれむ


浪を越す
尾花がもとに
よわるなり
夜寒の末の
松虫のこゑ
なみをこす
をはながもとに
よわるなり
よさむのすゑの
まつむしのこゑ


松虫の
鳴くとも誰か
來て訪はむ
深き蓬の
もとのすみかを
まつむしの
なくともたれか
きてとはむ
ふかきよもぎの
もとのすみかを


うら枯るゝ
後はなか〳〵
おく露も
淺茅が庭の
松むしの聲
うらかるる
のちはなかなか
おくつゆも
あさぢがにはの
まつむしのこゑ


枯れ果つる
人の契は
淺茅生に
なほ松虫の音
こそなかるれ
かれはつる
ひとのちぎりは
あさぢうに
なほまつむしの
ねこそなかるれ


をのこども碁つかうまつりてまけわざにしろがねのこに虫を入れて、巖に根ざす松虫の聲と、小野宮右大臣よみて奉りて侍りければ

圓融院御製

Император Энъю

秋の野に
道もまとひぬ
松虫の
声するかたに
宿やからまし
あきののに
みちもまどひぬ
まつむしの
こゑするかたに
やどやからまし
Блуждал, блуждал в осеннем поле,
С дороги сбился...
Неужели
Придётся там заночевать,
Где слышен плач цикады?
まとひぬ?
誰をとも
分かず鳴くらむ
まつ虫の
わが身のさがの
音にぞ通ふる
たれをとも
わかずなくらむ
まつむしの
わがみのさがの
ねにぞかよふる


今込むと
誰賴めけむ
秋夜を
明し兼ねつつ
松蟲鳴く
いまこむと
たれたのめけむ
あきのよを
あかしかねつつ
まつむしのなく


野邊の色も
かれのみ増る
淺茅生に
殘るともなき
松虫の聲
のべのいろも
かれのみまさる
あさぢうに
のこるともなき
まつむしのこゑ


長月の
在明のかげに
聞ゆなり
夜を經てよわる
松虫のこゑ
ながつきの
ありあけのかげに
きこゆなり
よをへてよわる
まつむしのこゑ


松虫のなきけるを聞てよませ給ふける

嘉喜門院

Сложила, услышав звучание мацумуси

Госпожа Какимонъин

ときはなる
名にはならはで
松虫の
夜な〳〵霜に
こゑのかれ行
ときはなる
なにはならはで
まつむしの
よなよなしもに
こゑのかれゆく


こむといひし
程や過ぎぬる
秋の野に
誰松虫の
聲の悲しき
こむといひし
ほどやすぎぬる
あきののに
たれまつむしの
こゑのかなしき


長き夜に
誰れ頼めけむ
女郎花
ひとまつむしの
枝ごとに鳴く
ながきよに
たれたのめけむ
をみなへし
ひとまつむしの
えだごとになく


かりにくる
われとはしらて
あきのゝに
なくまつむしの
聲をきく哉
かりにくる
われとはしらて
あきののに
なくまつむしの
こゑをきくかな


ゆふされは
ひとまつむしの
なくなへに
ひとりあるみそ
こひまさりける
ゆふされは
ひとまつむしの
なくなへに
ひとりあるみそ
こひまさりける

4イ:ひとりぬるみそ
人はゝや
かよひたえにし
蓬生の
もとのこゝろに
松虫のなく
ひとははや
かよひたえにし
よもぎうの
もとのこころに
まつむしのなく


人とはぬ
あさちか原の
秋風に
こゝろなかくも
松むしのなく
ひととはぬ
あさちかはらの
あきかぜに
こころなかくも
まつむしのなく


置露の
あたの大野の
真葛原
うらみかほなる
松虫のこゑ
おくつゆの
あたのおほのの
まくずはら
うらみかほなる
まつむしのこゑ


秋里に侍ける比、七条后宮より、なとか久しくまいらぬ、松虫もなきやみ花のさかりも過ぬへしとのたまはせたりける御返事に

伊勢



里とをき
野中の杜の
下草に
暮るもまたぬ
松虫のこゑ
さととをき
のなかのもりの
したくさに
くるるもまたぬ
まつむしのこゑ


契こし
君こそとはす
なりぬれと
やとにはたえす
松虫の声
ちぎりこし
きみこそとはす
なりぬれと
やとにはたえす
まつむしのこゑ


忍ひわひ
をのゝしの原
をく露に
あまりて誰を
松虫の声
しのひわひ
をののしのはら
をくつゆに
あまりてたれを
まつむしのこゑ


松むしも
なきやみぬなる
秋の野に
誰よふとてか
花見にもこん
まつむしも
なきやみぬなる
あきののに
たれよふとてか
はなみにもこん


夕されは
人まつむしの
鳴なへに
ひとりある身そ
置所なき
ゆふされは
ひとまつむしの
なくなへに
ひとりあるみそ
おきどころなき


君がへむ
千とせをいのる
法の聲
こなたかなたに
松蟲のなく
きみがへむ
ちとせをいのる
のりのこゑ
こなたかなたに
まつむしのなく


長霄緒
誰待兼
女倍芝
人待蟲之
每秋丹鳴
ながきよを
だれまちかねて
をみなへし
ひとまつむしの
あきごとになく

佚名