春雨に
花のみぞれの
散りけるを
消えでつもれる
雪と見たれば
はるさめに
はなのみぞれの
ちりけるを
きえでつもれる
ゆきとみたれば


白雲の
上しる今日ぞ
春雨の
ふるにかひある
身とは知りぬる
しらくもの
うへしるけふぞ
はるさめの
ふるにかひある
みとはしりぬる


春雨に
ふりかはりゆく
年月の
年の積りや
老いになるらん
はるさめに
ふりかはりゆく
としつきの
としのつもりや
をいになるらん


いつしかと
けふ降りそむる
春雨に
色づき渡る
野べの若草
いつしかと
けふふりそむる
はるさめに
いろづきわたる
のべのわかくさ


わが宿の
かきねの草の
淺みどり
ふる春雨ぞ
色は染めける
わがやどの
かきねのくさの
あさみどり
ふるはるさめぞ
いろはそめける


夜もすから
思ひやるかな
春雨に
野への若なの
いかにもゆらん
よもすがら
おもひやるかな
はるさめに
のべのわかなの
いかにもゆらん


春雨は
ふり志むれども
鶯の
聲は萎れぬ
ものにぞありける
はるさめは
ふりしむれども
うぐひすの
こゑはしほれぬ
ものにぞありける
Как бы весенний дождь
Не лил, проникая всюду,
Голос соловья
Не вымок всё же,
Всё так же звонко он поёт!
* не вымок / не унывает
春雨の
色は濃くしも
見えなくに
野辺の緑を
いかで染むらむ
はるさめの
いろはこくしも
みえなくに
のべのみどりを
いかでそむらむ
Весенний ливень
Не имеет цвета.
Не странно ли, что он
Так ярко красит
Травы полевые?

長閑にも
やかて成行
けしきかな
昨日の日影
けふのはるさめ
のどかにも
やがてなりゆく
けしきかな
きのふのひかげ
けふのはるさめ
Может, спокойно сейчас,
Но меняется быстро
Природа вокруг —
Вчера светило солнце,
А ныне уж дождь весенний!
Перевод: Павел Белов
水の上に
綾織り乱だる
春雨や
山のみとりを
なべて染むらむ
みづのうへに
あやおりみだる
はるさめや
やまのみとりを
なべてそむらむ
Весенний дождь,
Что вышивает на глади вод
Причудливый узор,
Не он ли ярко красит
И зелень на полях?

春雨の
ふるののわかな
おひぬらし
ぬれぬれつまん
かたみたぬきれ
はるさめの
ふるののわかな
おひぬらし
ぬれぬれつまん
かたみたぬきれ


梓弓
おしてはるさめ
けふふりぬ
あすさへふらは
わかなつみてむ
あつさゆみ
おしてはるさめ
けふふりぬ
あすさへふらは
わかなつみてむ
Нынче струи дождя —
что стрелы из лука тугого,
по и завтра опять
даже в ливень на луг отправлюсь
собирать молодые травы!

青柳の
枝にかゝれる
春雨は
いともてぬける
玉かとぞみる
あをやぎの
えだにかかれる
はるさめは
いともてぬける
たまかとぞみる


わかせこか
衣はるさめ
ふることに
のへのみとりそ
いろまさりける
わかせこか
ころもはるさめ
ふることに
のへのみとりそ
いろまさりける
На соседнем лугу,
где милая сушит наряды,
расстелив на траве,
с каждым вешним дождем всё ярче,
всё пышнее густая зелень…

鶯の
はるさめざめと
なきゐたる
たけのしづくや
なみだなるらん
うぐひすの
はるさめざめと
なきゐたる
たけのしづくや
なみだなるらん
Соловьи на ветвях
Плачут, не просыхая,
Под весенним дождем.
Капли в чаще бамбука ...
Может быть, слёзы?

梓弓
おしてはる雨
けふふりぬ
あすさへふらは
若なつみてむ
あづさゆみ
おしてはるあめ
けふふりぬ
あすさへふらば
わかなつみてむ
Стрелою, пущенной из лука,
Весенний хлынул дождь.
И если завтра тоже
Прольётся дождь — пойдём
За молодою зеленью в поля!

霞立ち
木の芽春雨
昨日まで
ふる野の若菜
けさは摘みてむ
かすみたち
このめはるさめ
きのふまで
ふるののわかな
けさはつみてむ
Весны туманы встали,
Деревьев почки дождь весенний
Где вчера ещё поливал,
На поле Фуру с утра
Собираем младые травы!

はるさめの
ふりそめしより
かたをかの
すそ野の原そ
あさみとりなる
はるさめの
ふりそめしより
かたをかの
すそののはらそ
あさみとりなる


わかせこか
衣はる雨
ふることに
野への緑そ
いろ勝りける
わがせこが
ころもはるさめ
ふるごとに
のへのみどりそ
いろまさりける
Любимая развесила одежды..
Они так ярки!
Словно травы
Весной в полях,
Омытые дождём.

猶さゆる
あらしは雪を
吹ませて
夕くれさむき
春雨の空
なほさゆる
あらしはゆきを
ふきまぜて
ゆふぐれさむき
はるさめのそら
И всё же подул
Холодный сильный ветер,
Смешанный со снегом.
Небо во время весеннего дождя,
Холодное в сумерках...
Перевод: Павел Белов
春雨は
こそみし野への
しるへかは
みとりにかへる
荻のやけ原
はるさめは
こそみしのへの
しるへかは
みとりにかへる
をぎのやけはら


たちなれぬ
衣のうらや
春雨に
はじめてあまの
袖ぬらす覽
たちなれぬ
ころものうらや
はるさめに
はじめてあまの
そでぬらすらん


青柳の
糸よりつたふ
しら露を
たまとみるまで
春雨ぞふる
あをやぎの
いとよりつたふ
しらつゆを
たまとみるまで
はるさめぞふる
От ив зелёных
Отлетающие капли
Росы белой
Кажутся жемчугом —
Так сильно дождь льёт!

淺みどり
玉ぬきみだる
あを柳の
枝もとをゝに
春雨ぞ降る
あさみどり
たまぬきみだる
あをやぎの
えだもとををに
はるさめぞふる


はるさめの
のきたれこむる
つれづれに
ひとにしられぬ
ひとのすみかか
はるさめの
のきたれこむる
つれづれに
ひとにしられぬ
ひとのすみかか


たをやめの
袖も干しあへず
飛鳥川
たゞ徒らに
春雨ぞ降る
たをやめの
そでもほしあへず
あすかがは
ただいたづらに
はるさめぞふる


霞しく
木のめはるさめ
ふるごとに
花の袂は
ほころびにけり
かすみしく
このめはるさめ
ふるごとに
はなのたもとは
ほころびにけり


春雨に
つばさしをれて
行く鴈の
雲にあとなき
夕暮のそら
はるさめに
つばさしをれて
ゆくかりの
くもにあとなき
ゆふぐれのそら
В весеннем дожде
Вымочивших крылья
Пролетающих гусей
Следов уж нету в облаках
Этого закатного неба.

かきたれて
のどけき頃の
春雨に
ふるさと人を
いかに忍ぶや
かきたれて
のどけきころの
はるさめに
ふるさとひとを
いかにしのぶや

гэндзи
春雨に
ぬれて尋ねむ
やま櫻
雲のかへしの
あらしもぞふく
はるさめに
ぬれてたづねむ
やまさくら
くものかへしの
あらしもぞふく
Пусть вымокнем под
Весенним дождём, но пойдём
К сакуре горной!
Пусть даже и дует горный ветер,
Который вернёт облака.
* Ветер наполнит небо лепестками сакур, которые будут словно облака?
をしなへて
春雨ふりぬ
我宿の
若木の梅は
はやもさかなん
をしなへて
はるさめふりぬ
わがやどの
わかこのうめは
はやもさかなん


春雨に
降り變り行く
あさは野に
たつみわ小菅
色も難面し
はるさめに
ふりかはりゆく
あさはのに
たつみわこすげ
いろもつれなし


春雨の
降る日や今日も
暮れぬらし
まだ落止まぬ
軒の玉水
はるさめの
ふるひやけふも
くれぬらし
まだおちとまぬ
のきのたまみづ


徒らに
ふりぬと思ひし
春雨の
惠あまねき
御世に逢ひつゝ
いたづらに
ふりぬとおもひし
はるさめの
めぐみあまねき
みよにあひつつ


春雨に
野澤の水は
まさらねど
萌出づる草ぞ
深くなりゆく
はるさめに
のさはのみづは
まさらねど
もえいづるくさぞ
ふかくなりゆく


滝のうへの
浅野の原の
浅みとり
空にかすみて
春雨そふる
たきのうへの
あさののはらの
あさみとり
そらにかすみて
はるさめそふる


春雨の
色は濃しとも
見えなくに
野べの緑を
爭で染むらむ
はるさめの
いろはこしとも
みえなくに
のべのみどりを
いかでそむらむ


春雨の
名殘の露の
玉かづら
みだれてむすぶ
あをやぎの糸
はるさめの
なごりのつゆの
たまかづら
みだれてむすぶ
あをやぎのいと


難波女の
すくもたく火の
打しめり
蘆屋の里に
春雨ぞ降る
なにはめの
すくもたくひの
うちしめり
あしやのさとに
はるさめぞふる


春雨や
なへて染らん
峰遠き
山のみとりも
色深くみゆ
はるさめや
なへてそらん
みねとほき
やまのみとりも
いろふかくみゆ


野も山も
同じみどりに
染めてけり
霞より降る
木の芽春雨
のもやまも
おなじみどりに
そめてけり
かすみよりふる
このめはるさめ


霜まよふ
空にしをれし
かりがねの
帰るつばさに
春雨ぞふる
しもまよふ
そらにしをれし
かりがねの
かへるつばさに
はるさめぞふる
О дикие гуси!
Сюда прилетали вы в стужу осеннюю
С битыми крыльями...
И вот — снова в пути,
Под весенним дождем промокая...
* Гуси прилетают обратно с севера поздней осенью, в холодный период предзимья.
閑中春雨といふことを

大僧正行慶
閑中春雨といふことを

大僧正行慶
Дайсодзё Гёкэй

いたづらに
わがみ世にふる
春雨の
はれぬながめに
袖はぬれつつ
いたづらに
わがみよにふる
はるさめの
はれぬながめに
そではぬれつつ


日にそへて
みどりぞまさる
春雨の
ふるから小野の
道のしばくさ
ひにそへて
みどりぞまさる
はるさめの
ふるからをのの
みちのしばくさ


水のおもに
あや織りみだる
春雨や
山のみどりを
なべて染むらむ
みづのおもに
あやおりみだる
はるさめや
やまのみどりを
なべてそむらむ
Весенний дождь
Круги рисует
На моём пруду
И ярко-зелёным ковром
Покрывает горные склоны.
ときはなる
山の岩根に
むす苔の
染めぬみどりに
春雨ぞふる
ときはなる
やまのいはねに
むすこけの
そめぬみどりに
はるさめぞふる
Вечнозелёный мох
Не надо красить,
И однако ж
Обильно поливает скалы
Весенний дождь...
* ...мох не надо красить... — считали, что дождь «красит» зелень: весной в яркие зелёные тона, осенью — в багрянец.
片岡の
あしたの原の
雪きえて
草はみどりに
春雨ぞふる
かたをかの
あしたのはらの
ゆききえて
くさはみどりに
はるさめぞふる


かすみたち
このめ春雨
ふるさとの
吉野の花も
いまや咲くらむ
かすみたち
このめはるさめ
ふるさとの
よしののはなも
いまやさくらむ


春雨の
降りそめしより
青柳の
糸のみどりぞ
色まさりける
はるさめの
ふりそめしより
あをやぎの
いとのみどりぞ
いろまさりける
С тех пор
Как начались
Весенние дожди,
Зелёные нити ив
Зазеленели ещё ярче.
* Тонкие нитевидные ветви молодой зеленой ивы — постоянный образ весны, тема ивы — одна из постоянных весенних тем.
霞とも
雲ともわかぬ
夕暮に
しられぬほとの
春雨そふる
かすみとも
くもともわかぬ
ゆふくれに
しられぬほとの
はるさめそふる


春雨の
よにふりにたる
心にも
なほ新しく
はなをこそ思へ
はるさめの
よにふりにたる
こころにも
なほあらたしく
はなをこそおもへ

??
ふりぬとて
いたくな侘そ
春雨の
唯にやむべき
物ならなくに
ふりぬとて
いたくなわびそ
はるさめの
ただにやむべき
ものならなくに


梅かえの
しほめる花に
露おちて
にほひのこれる
春雨の比
うめかえの
しほめるはなに
つゆおちて
にほひのこれる
はるさめのころ


今はよも
枝にこもれる
花もあらじ
木のめ春雨
時をしる比
いまはよも
えだにこもれる
はなもあらじ
このめはるさめ
ときをしるころ


梅の花
くれなゐにほふ
夕暮に
柳なひきて
春雨そふる
うめのはな
くれなゐにほふ
ゆふくれに
やなぎなひきて
はるさめそふる


春雨の
ふるの山べの
花みても
昔をしのぶ
そではぬれけり
はるさめの
ふるのやまべの
はなみても
むかしをしのぶ
そではぬれけり


ふして思ひ
起きてながむる
春雨に
花のしたひも
いかにとくらむ
ふしておもひ
おきてながむる
はるさめに
はなのしたひも
いかにとくらむ
Лежу — тоскую,
А проснусь —
Смотрю уныло
На долгий дождь:
Когда ж распустишься ты, вишня?
* В антологии «Кокин рокутё» автором песни числится Акахито. В песне — намёк на танка Сосэй-хоси из «Кокинсю» (свиток «Песни-поздравления»):
Боги — свидетели:
Ложусь я с этой мыслью
И встаю, считая снова
Те бесконечные года,
Что жить тебе ещё, о господин!
青柳の
枝に懸れる
春雨は
絲以て貫ける
玉かとぞ見る
あをやぎの
えだにかかれる
はるさめは
いともてぬける
たまかとぞみる


梓弓
をして春雨
ふる郷の
みかきか原そ
うすみとりなる
あづさゆみ
をしてはるさめ
ふるさとの
みかきかはらそ
うすみとりなる


忍ふ草
おふる板間は
有なから
もるとしもなき
春雨の空
しのふくさ
おふるいたまは
ありなから
もるとしもなき
はるさめのそら


春雨に
軒のいと水
なかき日の
かたふく程も
みえぬ空かな
はるさめに
のきのいとみづ
なかきひの
かたふくほども
みえぬそらかな


春雨の
ふるは涙か
さくら花
ちるををしまぬ
人しなけれは
はるさめの
ふるはなみたか
さくらはな
ちるををしまぬ
ひとしなけれは
Дождь весенний пошел —
да полно, не слезы ли это?
Разве есть среди нас
хоть один, кто не сожалеет,
не скорбит об отцветших вишнях!..

花とみて
けふやぬれなん
春雨に
ゆけとかけなき
嶺の白雲
はなとみて
けふやぬれなん
はるさめに
ゆけとかけなき
みねのしらくも


春雨の
うちふることに
我宿の
柳のすゑは
色つきにけり
はるさめの
うちふることに
わがやどの
やなぎのすゑは
いろつきにけり


さほ山の
嶺に霞は
たな引て
河そひ柳
春めきにけり
さほやまの
みねにかすみは
たなびきて
かはそひやなぎ
はるめきにけり


ぬるゝさへ
嬉しかりけり
春雨に
色ます藤の
雫とおもへば
ぬるるさへ
うれしかりけり
はるさめに
いろますふぢの
しずくとおもへば
Даже вымокнув
Я радостен, если подумаю, что
В весеннем дожде
Цвет набравшие глицинии
Как будто его капли!

春雨に
めぐむ柳の
淺みどり
かつ見るうちも
色ぞ添ひ行く
はるさめに
めぐむやなぎの
あさみどり
かつみるうちも
いろぞそひゆく


山の端も
きえていくへの
ゆふ霞
かすめるはては
雨に成ぬる
やまのはも
きえていくへの
ゆふかすみ
かすめるはては
あめになりぬる


へたてつる
霞ややかて
くもるらん
伊駒の山の
春雨の空
へたてつる
かすみややかて
くもるらん
いこまのやまの
はるさめのそら


つく〳〵と
春日のとけき
にはたつみ
雨の数みる
暮そさひしき
つくづくと
はるひのどけき
にはたつみ
あめのかずみる
くれぞさびしき


なへて世は
くれこそゆくに
春雨の
はるゝか雲の
ひまのしらめる
なへてよは
くれこそゆくに
はるさめの
はるるかくもの
ひまのしらめる


なかめする
みとりの空も
かきくもり
つれ〳〵まさる
春雨そふる
なかめする
みとりのそらも
かきくもり
つれづれまさる
はるさめそふる


はるさめの
降とは空に
みえねとも
きけはさすかに
軒の玉水
はるさめの
ふりとはそらに
みえねとも
きけはさすかに
のきのたまみづ


春雨は
くる人もなく
跡たえぬ
柳のかとの
のきのたまみつ
はるさめは
くるひともなく
あとたえぬ
やなぎのかとの
のきのたまみつ


春雨の
日數ふる野の
さくらがり
ぬれてぞ歸る
花染のそで
はるさめの
ひかずふるのの
さくらがり
ぬれてぞかへる
はなそめのそで


淺みどり
柳の糸の
打ちはへて
今日も志き〳〵
春雨ぞ降る
あさみどり
やなぎのいとの
うちはへて
けふもしきしき
はるさめぞふる


春雨は
いたくなふりそ
桜花
まだ見ぬ人に
散らまくも惜し
はるさめは
いたくなふりそ
さくらばな
まだみぬひとに
ちらまくもをし
О дождь весенний,
Сильно так не лей:
Сорвёшь до времени
Цветы прекрасных вишен,
А друг мой не успел полюбоваться ими.

淺みどり
初志ほ染むる
春雨に
野なる草木ぞ
色まさりける
あさみどり
はつしほそむる
はるさめに
のなるくさきぞ
いろまさりける


かき暮れて
ふりだにまされ
つく〴〵と
雫寂しき
軒の春雨
かきくれて
ふりだにまされ
つくづくと
しずくさびしき
のきのはるさめ


見るまゝに
軒の雫は
まされども
音には立てぬ
庭のはる雨
みるままに
のきのしずくは
まされども
おとにはたてぬ
にはのはるさめ


春雨は
軒のいと水
つく〴〵と
心ぼそくて
日をもふるかな
はるさめは
のきのいとみづ
つくづくと
こころぼそくて
ひをもふるかな


春雨に
木の葉亂れし
村時雨
それもまぎるゝ
方はありけり
はるさめに
このはみだれし
むらしぐれ
それもまぎるる
かたはありけり


さびしさは
花よいつかの
詠めして
霞にくるゝ
春雨のそら
さびしさは
はなよいつかの
ながめして
かすみにくるる
はるさめのそら


春雨の
そほふる空の
をやみせず
落つる涙に
花ぞ散りける
はるさめの
そほふるそらの
をやみせず
おつるなみだに
はなぞちりける
Весенний долгий дождь...
Кажется:
Льются с небес
Бесконечные слёзы
По опавшим цветам.
* Поэт использует приём аллюзии, намекая на песню Отомо Куронуси из «Кокинсю» (свиток «Песни весны» [88]):
Весенний дождь
Не слёзы ль?
Нет человека,
Что не жалел бы
О вишни опадающих цветах!
霞み暮るゝ
空ものどけき
春雨に
遠き入相の
聲そさびしき
かすみくるる
そらものどけき
はるさめに
とほきいりあひの
こゑそさびしき


春雨之
色者滋雲
見江那國
野邊之綠緒
何手染濫
はるざめの
いろはしげくも
みえなくに
のべのみどりを
いかてそむらむ

紀友則
春雨一色染萬山
海中潮波疑千濤
在在池上青烟色
處處野邊白露低



木ゝの心
花ちかゝらし
昨日今日
世はうすくもり
春雨のふる
きゝのこころ
はなちかからし
きのふけふ
よはうすくもり
はるさめのふる


ゆきてみん
今は春雨
ふる郷に
花のひもとく
ころもきにけり
ゆきてみん
いまははるさめ
ふるさとに
はなのひもとく
ころもきにけり


春雨の
ふる野の道の
つほすみれ
つみてもゆかん
袖はぬるとも
はるさめの
ふるののみちの
つほすみれ
つみてもゆかん
そではぬるとも


見るまゝに
軒端の花は
咲き添ひて
春雨かすむ
遠の夕ぐれ
みるままに
のきはのはなは
さきそひて
はるさめかすむ
をちのゆふぐれ

遠の?
春雨に
ぬれつゝおらん
蛙なく
みつの小川の
款冬の花
はるさめに
ぬれつつおらん
かはづなく
みつのをがはの
やまぶきのはな


いとゝしく
おる袖ぬれて
春雨に
露さへかゝる
松の藤浪
いととしく
おるそでぬれて
はるさめに
つゆさへかかる
まつのふぢなみ


花は散り
その色となく
ながむれば
むなしき空に
春雨ぞ降る
はなはちり
そのいろとなく
ながむれば
むなしきそらに
はるさめぞふる
Цветы прекрасных вишен
Отцвели, и ныне —
Ничто не радует мой взор.
А с неба тусклого
Льёт долгий, долгий дождь..
* Прототипом может служить танка из «Исэ моногатари»:
В день летний, долгий,
Как сумерки наступят, —
В задумчивость я погружаюсь,
И безотчётная печаль
Мне наполняет сердце.
春雨に
あらそひかねて
我宿の
櫻のはなは
咲きそめにけり
はるさめに
あらそひかねて
わがやどの
さくらのはなは
さきそめにけり


山姫の
かすみの袖や
しほるらん
花こきたれて
春雨そふる
やまひめの
かすみのそでや
しほるらん
はなこきたれて
はるさめそふる