Весна
0
Лето
0
Осень
42
Зима
1
Любовь
12
Благопожелания
9
Странствия
0
Разлука
4
Скорбь
0
Буддийское
1
Синтоистское
0
Разное
11
Иное
0
坂上大娘秋稲蘰贈大伴宿祢家持歌一首

Песня старшей дочери госпожи Саканоэ, посланная Отомо Якамоти с венком из осенних рисовых колосьев

近江のや
坂田の稲を
かけつみて
道ある御代の
はじめにぞ舂く
あふみのや
さかたのいねを
かけつみて
みちあるみよの
はじめにぞつく
На полях Саката в Оми
Мы собрали славный рис.
Натолчем, в тюки погрузим
И отправим в добрый путь.
Пусть обильным и счастливым будет новый год!

神代より
けふのためとや
八束穂に
長田の稲の
しなひそめけむ
かみよより
けふのためとや
やつかほに
ながたのいねの
しなひそめけむ
Гнутся рисовые стебли
От обильного зерна:
Небывалый урожай
На полях Нагата!
Впрямь, как в век богов!

於志弖伊奈等
伊祢波都可祢杼
奈美乃保能
伊多夫良思毛与
伎曽比登里宿而
おしていなと
いねはつかねど
なみのほの
いたぶらしもよ
きぞひとりねて
Я нарочно сказала “нет”
И рис не стала толочь.
Но как колосом пена встает на волне,
Точно так же бурлит все от гнева во мне:
Ведь вчерашнюю ночь я одна провела!
* ОС отмечает эту песню как трудовую песню (родока), какими обменивались юноши и девушки, собираясь вместе и занимаясь толчением риса. Он так и называет ее — “инэцуки-но ута” — “песня, [исполняемая] при толчении риса”. Ее считают ответной песней девушки (МС), которая отказалась от толчения риса из-за свидания с возлюбленным и ждала его, а он не пришел, и она одна провела ночь, по поводу чего и выражает ему гнев в песне. Интересен образ: “Как колосом пена встает на волне” — имеется в виду волнующееся море и вздымающаяся при этом пена на гребнях волн, напоминающая взгляду древнего японского земледельца волнующуюся ниву, волнующиеся колосья.
打捨てゝ
君し稻葉の
露の身は
消えぬ計りぞ
ありと頼むな
うちすてて
きみしいなばの
つゆのみは
きえぬばかりぞ
ありとたのむな


稻葉ふく
風の音せぬ
宿ならば
何につけてか
秋を知らまし
いなばふく
かぜのおとせぬ
やどならば
なににつけてか
あきをしらまし
Если б не хижина,
Где слышен ветра звук
В рисовых листьях,
Как бы иначе
Узнали б о приходе осени?
Примерный перевод

夕されば
門田のいなば
音づれて
芦のまろやに
秋風ぞふく
ゆふされば
かどたのいなば
おとづれて
あしのまろやに
あきかぜぞふく
Настанет вечер лишь,
У входа в поле
Рис шелестит,
В покрытый тростником шалаш
Осенний ветер дует!
Примерный перевод
山里の
門田の稻の
ほの〴〵と
あくるも志らず
月をみる哉
やまさとの
かどたのいねの
ほのぼのと
あくるもしらず
つきをみるかな

??
賤の男の
門田の稻の
假にきて
あかでもけふを
暮しつる哉
しづのをの
かどたのいねの
かりにきて
あかでもけふを
くらしつるかな


門田吹く
稻葉の風や
寒からむ
あしのまろ屋に
衣うつなり
かどたふく
いなばのかぜや
さむからむ
あしのまろやに
ころもうつなり


於二目生稻種、

в обоих глазах рис-рассада родился,

ちはやふる
神田のさとの
いねなれは
月日とともに
ひさしかるへし
ちはやふる
かみたのさとの
いねなれは
つきひとともに
ひさしかるへし


稻葉吹く
蘆の丸やの
秋風に
寐ぬよをさむみ
すめる月かげ
いなばふく
あしのまろやの
あきかぜに
ねぬよをさむみ
すめるつきかげ


これにしく
思ひはなきを
草枕
たびにかへすは
いな莚とや
これにしく
おもひはなきを
くさまくら
たびにかへすは
いなむしろとや


九月丙申。京人大神大網造百足家生嘉稻。

9-я луна, 3-й день. У жителя столицы Оомива-но Ооёсами-но Мияцуко Момотари вырос чудесный рис.
33. Согласно китайской политической философии, в правление благодетельного императора на земле появляются посылаемые Небом благоприятные знамения. Согласно «Рицурё:» (XVIII-8), такие знамения подразделяются на четыре степени: высшую, верхнюю, среднюю и низшую. О знаках высшей степени надлежало немедленно сообщать императору (такие знамения предполагали изменения девиза правления), о других знамениях было должно докладывать в Министерство управления (Дзибусё:). Закон предписывал сообщать о них императору в первый день нового года. Из сообщений «СН», однако, видно, что о знаках верхней, средней и низшей степени в действительности могли докладывать и в 9-ой луне (здесь, вероятно, сказалась местная синтоистская традиция, делающая упор на осенней обрядности). В «Энги-Сики» (раздел «Дзибусё:сики») содержится подробная роспись того, какое из знамений соответствует вышеозначенным категориям. Однако знамения, регистрируемые начальными свитками «СН» (вплоть до эры Ё:ро:), не обязательно соответствуют этой росписи. «Чудесный рис» (несколько стеблей из одного корня, два колоса на одном стебле), согласно «Энгисики», относится к низшей степени благоприятных знамений.
この社は、伊豫の國、三島大明神をうつし奉ると聞くにも、能因入道、伊豫守實綱が命によりて歌よみて奉りけるに、炎旱の天より雨にはかに降りて、枯れたる稻葉もたちまちに緑にかへりけるあら人神の御なごりなれば、ゆふだすき、かけまくもかしこくおぼゆ。



山里の
いな葉の風に
寝覚めして
よぶかく鹿の
声を聞くかな
やまざとの
いなはのかぜに
ねさめして
よぶかくしかの
こゑをきくかな
Проснулся от шороха листьев:
Ветер гуляет
На рисовом поле.
Полуночный воздух прорезали
Трубные стоны оленя.

きのふこそ
さなへとりしか
いつのまに
いなはそよきて
秋風の吹く
きのふこそ
さなへとりしか
いつのまに
いなはそよきて
あきかせのふく
Будто только вчера
сажали на поле рассаду —
быстро время прошло,
и уж рисовые колосья
шелестят под ветром осенним…

きのふこそ
さなへとりしか
いつのまに
稲はそよきて
秋風の吹
きのふこそ
さなへとりしか
いつのまに
いなばそよぎて
あきかぜのふく
Кажется, только вчера
Риса побеги сажали,
Но вот уже шепчут
Листочки
Под ветром осенним!

野酌卯時桑葉露
山畦甲日稲花風



小山田の
庵もる床も
夜さむにて
稻葉の風に
鹿ぞ鳴くなる
をやまだの
いほもるとこも
よさむにて
いなはのかぜに
しかぞなくなる


遙かなる
門田の末は
山たえて
稻葉にかゝる
入日をぞ見る
はるかなる
かどたのすゑは
やまたえて
いなばにかかる
いりひをぞみる


穗に出づる
秋の稻葉の
雲間より
山もと見えて
渡る雁がね
ほにいづる
あきのいなはの
くもまより
やまもとみえて
わたるかりがね


おなじ屏風の歌、人の家の門田にいねかる所あり。



君が代は
賤の門田に
かる稻の
高くら山に
みちぬべきかな
きみがよは
しづのかどたに
かるいねの
たかくらやまに
みちぬべきかな


花ゆゑに
落ちし涙の
かたみとや
稻葉のつゆを
のこしおくらん
はなゆゑに
おちしなみだの
かたみとや
いねはのつゆを
のこしおくらん


守りあかす
門田の面の
いな莚
ふきしくかぜを
枕にぞ聞く
もりあかす
かどたのおもの
いなむしろ
ふきしくかぜを
まくらにぞきく


白露の
おくての山田
からでみん
稻葉をしなみ
月やどりけり
しらつゆの
おくてのやまだ
からでみん
いなばをしなみ
つきやどりけり


米・稲など取り置きて、替り居にけり。



稲葉吹く
風にまかせて
住む庵は
月ぞまことに
もりあかしける
いなばふく
かぜにまかせて
すむいほは
つきぞまことに
もりあかしける
На рисовом поле
Вокруг одинокой сторожки
Ветер осенний гуляет.
Сквозь ветхую крышу всю ночь
Льётся сиянье луны.

刈りてほす
山田の稲は
袖ひちて
うゑし早苗と
見えずもあるかな
かりてほす
やまだのいねは
そでひちて
うゑしさなへと
みえずもあるかな
Как отличаются от нежных саженцев,
Что в землю я сажал в намокших рукавах,
Вот эти колоски,
Что собираю ныне и сушу
На горном поле!

秋の田に
なみよる稻は
山川の
水ひきかけし
早苗なりけり
あきのたに
なみよるいねは
やまかはの
みづひきかけし
さなへなりけり


昨日こそ
早苗取りしか
何時の間に
稻葉微ぎて
秋風の吹く
きのふこそ
さなへとりしか
いつのまに
いなばそよぎて
あきかぜのふく


見るまゝに
門田の面は
暮れ果てゝ
稻葉に殘る
風の音かな
みるままに
かどたのおもは
くれはてて
いなばにのこる
かぜのおとかな
Пока смотрел —
На поле у ворот
Стемнело...
И остался слышен лишь
Звук ветра по листьям риса.
Примерный перевод

いねかりほせる



かりてほす
やまたのいねの
そてひちて
うゑしさなへと
見えもする哉
かりてほす
やまたのいねの
そてひちて
うゑしさなへと
みえもするかな


いねかりほせる



あさつゆの
おくてのいねは
いなつまを
こふとぬれてや
かわかさるらん
あさつゆの
おくてのいねは
いなつまを
こふとぬれてや
かわかさるらん


夕日さす
門田の秋の
いな莚
わさ穗かりしき
今やほすらむ
ゆふひさす
かどたのあきの
いなむしろ
わさほかりしき
いまやほすらむ


露霜の
おくてのいなば
色づきて
かり庵さむき
秋の山かぜ
つゆしもの
おくてのいなば
いろづきて
かりいほさむき
あきのやまかぜ
Роса и иней
Выпадая, пожелтили
Листья рисовые,
В сторожке холодно, —
С гор дует осенний студёный ветер.
Примерный перевод

幾夜われ
稻葉の風を
身にしめて
露もる庵に
寐覺しつらむ
いくよわれ
いなはのかぜを
みにしめて
つゆもるいほに
ねざめしつらむ


秋の田の
穂向けの風の
かたよりに
我は物思ふ
つれなきものを
あきのたの
ほむけのかぜの
かたよりに
われはものおもふ
つれなきものを
Ветер в поле клонит колос
В одну сторону...
О тебе, единственном, думаю,
А ты
Бессердечен так!

憂き身には
山田のおしね
おしこめて
世をひたすらに
恨みわびぬる
うきみには
やまだのおしね
おしこめて
よをひたすらに
うらみわびぬる
На горном поле землепашец
В молчанье убирает поздний рис,
А я здесь
Все ропщу на мир
За неудачи и страданья.

秋の田の
稻てふことを
かけしかば
思出づるが
嬉しげもなし
あきのたの
いねてふことを
かけしかば
おもひいづるが
うれしげもなし


秋の田の
假初めぶしも
志てけるか
徒いねを
何につまゝし
あきのたの
かりそめふしも
してけるか
いたつらいねを
なににつままし


住吉の
岸を田にほり
まきしいねの
かるほとまても
あはぬきみかな
すみよしの
きしをたにほり
まきしいねの
かるほとまても
あはぬきみかな


かりてほす
山田の稲を
ほしわひて
まもるかりいほに
いくよへぬらん
かりてほす
やまだのいねを
ほしわびて
まもるかりほに
いくよへぬらむ
Уж сколько лет прошло
Во временной сторожке,
Где сушат рис
Со сжатого и высушенного
Горного рисового поля...
Примерный перевод

秋をへて
君が齡の
あり數に
かり田の稻も
ちづか積むなり
あきをへて
きみがよはひの
ありかずに
かりたのいねも
ちづかつむなり


小山田の
稻葉がたより
月さえて
穗むけのかぜに
露亂るなり
をやまだの
いなばがたより
つきさえて
ほむけのかぜに
つゆみだるなり


夕日さす
田のもの稻葉
末遠み
なびきも果てず
よわる秋風
ゆふひさす
たのものいなは
すゑとほみ
なびきもはてず
よわるあきかぜ


湊田の
稻葉に風の
立ちしより
雁鳴きわたる
秋のうらなみ
みなとたの
いなばにかぜの
たちしより
かりなきわたる
あきのうらなみ


夕されば
野田の稻葉の
穗並より
尾花をかけて
秋風ぞ吹く
ゆふされば
のたのいなばの
ほなみより
をはなをかけて
あきかぜぞふく


秋ことに
かりつるいねは
つみつれと
老いにける身そ
おき所なき
あきことに
かりつるいねは
つみつれと
をいにけるみそ
おきところなき


秋毎に
刈り來る稻は
積みつれど
老いにける身ぞ
置所なき
あきごとに
かりくるいねは
つみつれど
をいにけるみぞ
おきどころなき


秋の田の
露しく床の
いなむしろ
月の宿とも
もるいほりかな
あきのたの
つゆしくとこの
いなむしろ
つきのやどとも
もるいほりかな


夜もすから
庵もる賎は
秋の田の
いねかてにのみ
月やみるらん
よもすから
いほもるしずは
あきのたの
いねかてにのみ
つきやみるらん


我門の
稲葉の風に
おとろけは
霧のあなたに
初雁のこゑ
わがかどの
いなばのかぜに
おとろけは
きりのあなたに
はつかりのこゑ


哀なる
山田の庵の
ねさめかな
稲葉の風に
初雁の声
あはれなる
やまだのいほの
ねさめかな
いなばのかぜに
はつかりのこゑ


小山田の
稲葉をしなみ
吹風に
ほすゑをつたふ
秋の白露
をやまだの
いなばをしなみ
ふくかぜに
ほすゑをつたふ
あきのしらつゆ


天慶九年大嘗会悠紀方近江国稲舂歌

読人しらす



正慶二年大嘗会悠紀方稲舂歌、近江国暗部里をよめる



いにしへに
今をくらふの
里人は
世ゝにこえたる
みしねをそつく
いにしへに
いまをくらふの
さとひとは
よよにこえたる
みしねをそつく


かりてほす
山田のいねの
こきたれて
なきこそわたれ
秋のうけれは
かりてほす
やまたのいねの
こきたれて
なきこそわたれ
あきのうけれは
После жатвы стоят
копны риса на пажити горной,
вереница гусей
пролетает с протяжным кличем —
ведь пришла унылая осень…

あめつちの
きはめもしらぬ
御代なれは
雲田のむらの
いねをこそつけ
あめつちの
きはめもしらぬ
みよなれは
くもたのむらの
いねをこそつけ


夜寒なる
田中の井戸の
秋風に
稻葉を分けて
鹿ぞ鳴くなる
よさむなる
たなかのゐとの
あきかぜに
いなはをわけて
しかぞなくなる


秋田もる
賤が假ほの
稻むしろ
いなてふ夜はぞ
床は露けき
あきたもる
しづがかりほの
いねむしろ
いなてふよはぞ
とこはつゆけき


雁なきて
夜寒になれば
初霜の
おくての稻葉
色づきにけり
かりなきて
よさむになれば
はつしもの
おくてのいなば
いろづきにけり


はつ霜の
おくての稻葉
かりぞ鳴
夜寒の月の
明がたの空
はつしもの
おくてのいなば
かりぞなく
よさむのつきの
あけがたのそら


足引の
山田のいねの
かたよりに
露こきたれて
秋風そ吹
あしびきの
やまだのいねの
かたよりに
つゆこきたれて
あきかぜそふく


白露の
おくてのいねも
かりてけり
秋はてかたに
成やしぬらん
しらつゆの
おくてのいねも
かりてけり
あきはてかたに
なりやしぬらん


流れよる
せゞの白浪
淺ければ
とまる稻舟
かへるなるべし
ながれよる
せぜのしらなみ
あさければ
とまるいなふね
かへるなるべし


もがみ川
深きにもあへず
いな舟の
心輕くも
返るなるかな
もがみかは
ふかきにもあへず
いなふねの
こころかろくも
かへるなるかな


たのめとや
いなとやいかに
いな舟の
しはしとまちし
ほともへにけり
たのめとや
いなとやいかに
いなふねの
しはしとまちし
ほともへにけり


如何せむ
わか身くたれる
いな舟の
しはしはかりの
いのちたえすは
いかにせむ
わかみくたれる
いなふねの
しはしはかりの
いのちたえすは


稻舟も
のぼりかねたる
最上川
志ばし計と
いつを待ちけむ
いなふねも
のぼりかねたる
もがみがは
しばしばかりと
いつをまちけむ


最上川
人のこゝろの
いな舟も
暫しばかりと
聞かば頼まむ
もがみがは
ひとのこころの
いなふねも
しばしばかりと
きかばたのまむ


最上川
いなとこたへて
いな舟の
しばし計りは
心をも見む
もがみがは
いなとこたへて
いなふねの
しばしばかりは
こころをもみむ


最上川
登りもやらぬ
いな舟の
逢ふ瀬過ぐべき
程ぞ久しき
もがみがは
のぼりもやらぬ
いなふねの
あふせすぐべき
ほどぞひさしき


老の浪
又たちわかれ
いな舟の
のぼればくだる
旅のくるしさ
おいのなみ
またたちわかれ
いなふねの
のぼればくだる
たびのくるしさ


もがみ川
又いな舟の
くだるせを
しばしばかりも
いかでとゞめむ
もがみかは
またいなふねの
くだるせを
しばしばかりも
いかでとどめむ


われを世に
くだしはてずば
いな舟の
又のぼるせも
などかなからん
われをよに
くだしはてずば
いなふねの
またのぼるせも
などかなからん


最上河
人をくたせは
いな舟の
かへりてしつむ
物とこそきけ
もがみかは
ひとをくたせは
いなふねの
かへりてしつむ
ものとこそきけ


いな舟も
とま引おほへ
最上河
しはしはかりの
時雨なりとも
いなふねも
とまひきおほへ
もがみかは
しはしはかりの
しぐれなりとも


をしねほす
山田の秋の
かり枕
ならはぬほとの
袖の露かな
をしねほす
やまだのあきの
かりまくら
ならはぬほとの
そでのつゆかな

をしね - поздний рис
久しかれ
なびく稻葉の
末までも
とはたの面の
世々の秋風
ひさしかれ
なびくいなばの
すゑまでも
とはたのおもの
よよのあきかぜ


秋の田の
をしね色つく
今よりや
ねられぬ庵の
よさむ成らん
あきのたの
をしねいろつく
いまよりや
ねられぬいほの
よさむなるらん


しら露の
をくてのをしね
打なひき
田中のゐとに
秋風そふく
しらつゆの
をくてのをしね
うちなひき
たなかのゐとに
あきかぜそふく


稼田上上此秋登
秔稻離離九穗同
股腹堯年今亦鼓
農夫扣角舊謳通



いつの間に
秋穂垂るらむ
草と見し
ほど幾日とも
経たたらなくに
いつのまに
あきほたるらむ
くさとみし
ほどいくひとも
へたたらなくに