Весна
0
Лето
1
Осень
13
Зима
3
Любовь
7
Благопожелания
0
Странствия
2
Разлука
0
Скорбь
0
Буддийское
0
Синтоистское
0
Разное
6
Иное
0
親ありて、「かく見苦しく年月を経て、人の嘆きをいたづらにおふもいとほし。ひとりひとりにあひなば、いまひとりが思ひは絶えなむ」といふに、女、「ここにもさ思ふに、人の心ざしのおなじやうなるになむ、思ひわづらひぬる。さらばいかがすべき」といふに、そのかみ、生田の川のつらに、女、平張りをうちてゐにけり。

Был у нее отец, говорит он ей: «В такой печали проводишь ты годы и месяцы, и горе их всерьез не принимаешь, как это жалко. Если б стала ты женой одного из них, другой бы перестал помышлять о тебе», а она сказала: «Я тоже думаю так, но устремления их сердец столь схожи, что я измучилась в раздумьях. Что же мне теперь делать?» В это время находилась она в палатке в окрестностях реки Икута.

すみわびぬ
わが身投げてむ
津の国の
生田の川の
名のみなりけり
すみわびぬ
わがみなげてむ
つのくにの
いくたのかはの
なのみなりけり
Тяжело мне влачить эту жизнь,
И покончу я с ней.
Ведь в стране Цу
Река Икута, река «Живое поле»,
Одно лишь названье —

きのふだに
とはむと思ひし
津の国の
生田の杜に
秋は来にけり
きのふだに
とはむとおもひし
つのくにの
いくたのもりに
あきはきにけり
Ещё вчера задумал посетить я
Землю Цу
И рощей Икута полюбоваться,
Но вот уж осень
Пришла туда...
* Роща Икута на земле Цу — имеется в виду провинция Сэтцу, ныне территория префектуры Гифу. Намёк на песню Сэйина из антологии «Сикасю»:
Если бы ты там жил,
Хотел бы посетить я рощу Икута,
Что в стране Цy,
Но вот уже подул
Осенний первый ветер...
布留の滝は、布留の宮より二十五丁山の奥也。津の国幾田の川上に有。布引の瀧、箕面の瀧。勝尾寺へ越る道に有。
布留ふるの滝は、布留の宮より二十五丁山の奥也。津の国幾田の川上に有。布引の瀧、箕面の瀧。勝尾寺へ越る道に有。
Водопад Фуру находится в горах на расстоянии 25 тё от святилища Фуру-но мия. Водопад Нунобики. В верховьях реки Икута, в стране Цу. Водопад Мино. По дороге через горы к храму Катиодзи.

幾度か
いく田の浦に
立ちかへる
浪に我身を
打ち濡すらむ
いくたびか
いくたのうらに
たちかへる
なみにわがみを
うちぬらすらむ


立歸り
ぬれてはひぬる
汐なれば
生田の浦の
さがと社みれ
たちかへり
ぬれてはひぬる
しほなれば
いくたのうらの
さがとこそみれ


有てやは
音せざるべき
津の國の
今ぞ生田の
杜といひしは
ありてやは
おとせざるべき
つのくにの
いまぞいくたの
もりといひしは


心をば
生田の杜に
かくれ共
戀しきにこそ
志ぬべかりけれ
こころをば
いくたのもりに
かくれとも
こひしきにこそ
しぬべかりけれ


時雨ふる
生田の杜の
紅葉ばゝ
とはれむとてや
色増るらむ
しぐれふる
いくたのもりの
もみぢばゝ
とはれむとてや
いろまさるらむ


君すまば
とはましものを
津の國の
生田の杜の
秋のはつ風
きみすまば
とはましものを
つのくにの
いくたのもりの
あきのはつかぜ
Если б жил тут,
Хотел бы навестить,
В провинции Цу
В лесу Икута
Первый осенний ветер...
Примерный перевод

津の國の
生田の杜に
人はこで
月に言とふ
夜はのあきかぜ
つのくにの
いくたのもりに
ひとはこで
つきにこととふ
よはのあきかぜ


津の國の
生田の杜の
初時雨
あすさへふらば
紅葉しぬべし
つのくにの
いくたのもりの
はつしぐれ
あすさへふらば
もみぢしぬべし


秋きても
訪はれずとてや
津の國の
生田の杜に
鹿の鳴く覽
あききても
とはれずとてや
つのくにの
いくたのもりに
しかのなくらん


津の國の
生田の杜の
時鳥
おのれ住まずば
あきぞ訪はまし
つのくにの
いくたのもりの
ほととぎす
おのれすまずば
あきぞとはまし


時雨する
生田の杜の
初紅葉
日を經てまさる
色に戀ひつゝ
しぐれする
いくたのもりの
はつもみぢ
ひをへてまさる
いろにこひつつ


秋とだに
ふきあへぬ風に
色かはる
生田の杜の
露の下草
あきとだに
ふきあへぬかぜに
いろかはる
いくたのもりの
つゆのしたくさ


夜さむなる
生田の杜の
秋風に
とはれぬ里も
月や見るらむ
よさむなる
いくたのもりの
あきかぜに
とはれぬさとも
つきやみるらむ


みなと川
うきねのとこに
きこゆなり
いく田のおくの
さをしかのこゑ
みなとかは
うきねのとこに
きこゆなり
いくたのおくの
さをしかのこゑ


もかみ川
せせのいはかと
わきかへり
おもふこころは
おほかれと
行かたもなく
せかれつつ
そこのみくつと
なることは
もにすむ虫の
われからと
おもひしらすは
なけれとも
いはてはえこそ
なきさなる
かたわれ舟の
うつもれて
ひく人もなき
なけきすと
浪のたちゐに
あふけとも
むなしき空は
みとりにて
いふこともなき
かなしさに
ねをのみなけは
からころも
おさふる袖も
くちはてぬ
なにことにかは
あはれとも
おもはん人に
あふみなる
うちいてのはまの
うちいてつつ
いふともたれか
ささかにの
いかさまにても
かきつかん
ことをはのきに
ふくかせの
はけしきころと
しりなから
うはの空にも
をしふへき
あつさのそまに
みや木ひき
みかきかはらに
せりつみし
むかしをよそに
ききしかと
わか身のうへに
なりはてぬ
さすかに御代の
はしめより
雲のうへには
かよへとも
なにはのことも
久かたの
月のかつらし
をられねは
うけらか花の
さきなから
ひらけぬことの
いふせさに
よもの山へに
あくかれて
このもかのもに
たちましり
うつふしそめの
あさころも
花のたもとに
ぬきかへて
後のよをたにと
おもへとも
おもふ人人
ほたしにて
ゆくへきかたも
まとはれぬ
かかるうき身の
つれもなく
へにける年を
かそふれは
いつつのとをに
なりにけり
いま行すゑは
いなつまの
ひかりのまにも
さためなし
たとへはひとり
なからへて
すきにしはかり
すくすとも
夢にゆめみる
心ちして
ひまゆく駒に
ことならし
さらにもいはし
ふゆかれの
をはなかすゑの
露なれは
あらしをたにも
またすして
もとのしつくと
なりはてん
ほとをはいつと
しりてかは
くれにとたにも
しつむへき
かくのみつねに
あらそひて
なほふるさとに
すみのえの
しほにたたよふ
うつせかひ
うつし心も
うせはてて
あるにもあらぬ
よのなかに
又なにことを
みくまのの
うらのはまゆふ
かさねつつ
うきにたヘたる
ためしには
なるをの松の
つれつれと
いたつらことを
かきつめて
あはれしれらん
行すゑの
人のためには
おのつから
しのはれぬへき
身なれとも
はかなきことも
雲とりの
あやにかなはぬ
くせなれは
これもさこそは
みなしくり
くち葉かしたに
うつもれめ
それにつけても
つのくにの
いく田のもりの
いくたひか
あまのたくなは
くり返し
心にそはぬ
身をうらむらん
もかみかは
せせのいはかと
わきかへり
おもふこころは
おほかれと
ゆくかたもなく
せかれつつ
そこのみくつと
なることは
もにすむむしの
われからと
おもひしらすは
なけれとも
いはてはえこそ
なきさなる
かたわれふねの
うつもれて
ひくひともなき
なけきすと
なみのたちゐに
あふけとも
むなしきそらは
みとりにて
いふこともなき
かなしさに
ねをのみなけは
からころも
おさふるそても
くちはてぬ
なにことにかは
あはれとも
おもはむひとに
あふみなる
うちいてのはまの
うちいてつつ
いふともたれか
ささかにの
いかさまにても
かきつかむ
ことをはのきに
ふくかせの
はけしきころと
しりなから
うはのそらにも
をしふへき
あつさのそまに
みやきひき
みかきかはらに
せりつみし
むかしをよそに
ききしかと
わかみのうへに
なりはてぬ
さかすにみよの
はしめより
くものうへには
かよへとも
なにはのことも
ひさかたの
つきのかつらし
をられねは
うけらかはなの
さきなから
ひらけぬことの
いふせさに
よものやまへに
あくかれて
このもかのもに
たちましり
うつふしそめの
あさころも
はなのたもとに
ぬきかへて
のちのよをたにと
おもへとも
おもふひとひと
ほたしにて
ゆくへきかたも
まとはれぬ
かかるうきみの
つれもなく
へにけるとしを
かそふれは
いつつのとをに
なりにけり
いまゆくすゑは
いなつまの
ひかりのまにも
さためなし
たとへはひとり
なからへて
すきにしはかり
すくすとも
ゆめにゆめみる
ここちして
ひまゆくこまに
ことならし
さらにもいはし
ふゆかれの
をはなかすゑの
つゆなれは
あらしをたにも
またすして
もとのしつくと
なりはてむ
ほとをはいつと
しりてかは
くれにとたにも
しつむへき
かくのみつねに
あらそひて
なほふるさとに
すみのえの
しほにたたよふ
うつせかひ
うつしこころも
うせはてて
あるにもあらぬ
よのなかに
またなにことを
みくまのの
うらのはまゆふ
かさねつつ
うきにたへたる
ためしには
なるをのまつの
つれつれと
いたつらことを
かきつめて
あはれしれらむ
ゆくすゑの
ひとのためには
おのつから
しのはれぬへき
みなれとも
はかなきことも
くもとりの
あやにかなはぬ
くせなれは
これもさこそは
みなしくり
くちはかしたに
うつもれめ
それにつけても
つのくにの
いくたのもりの
いくたひか
あまのたくなは
くりかへし
こころにそはぬ
みをうらむらむ


大方の
ことの葉までも
いろかはる
秋や生田の
もりの下露
おほかたの
ことのはまでも
いろかはる
あきやいくたの
もりのしたつゆ


秋とだに
ふきあへぬ風に
色かはる
生田の杜の
露の下草
あきとだに
ふきあへぬかぜに
いろかはる
いくたのもりの
つゆのしたくさ


木葉ちる
生田の杜の
はつ時雨
秋より後を
とふ人もかな
このはちる
いくたのもりの
はつしぐれ
あきよりのちを
とふひともかな


おもひやれ
生田の杜の
秋風に
古郷こふる
夜半のね覚を
おもひやれ
いくたのもりの
あきかぜに
ふるさとこふる
よはのねさを


秋風に
又こそとはめ
津の国の
生田の杜の
はるのあけほの
あきかぜに
またこそとはめ
つのくにの
いくたのもりの
はるのあけほの


秋とだに
ふきあへぬ風に
色かはる
生田の杜の
露の下草
あきとだに
ふきあへぬかぜに
いろかはる
いくたのもりの
つゆのしたくさ


木葉ちる
生田の杜の
はつ時雨
秋より後を
とふ人もかな
このはちる
いくたのもりの
はつしぐれ
あきよりのちを
とふひともかな


おもひやれ
生田の杜の
秋風に
古郷こふる
夜半のね覚を
おもひやれ
いくたのもりの
あきかぜに
ふるさとこふる
よはのねさを


秋風に
又こそとはめ
津の国の
生田の杜の
はるのあけほの
あきかぜに
またこそとはめ
つのくにの
いくたのもりの
はるのあけほの


しくれ行
生田の杜の
秋の色を
とはてそよそに
見るへかりける
しくれゆく
いくたのもりの
あきのいろを
とはてそよそに
みるへかりける


恋ひわひぬ
ちぬのますらを
ならなくに
いくたの川に
みをやなけまし
こひわひぬ
ちぬのますらを
ならなくに
いくたのかはに
みをやなけまし
И хотя я
Не муж из Тину,
Что любовью томится,
Быть может, пора и мне от тоски любовной
В Икута-реку бросаться?
Перевод: Павел Белов
* Ссылка на легенду о любви двух юношей к девушке.
生田の海に*身なける女のけさう人の、二人なからおなしくしつみたる事を人々歌によみけるに

弁乳女


*身なけけるイ
をくれては
いくたのうみの
かひもなし
しつむみくつと
ともに成なん
をくれては
いくたのうみの
かひもなし
しつむみくつと
ともになるなん


鳴すてゝ
いつちいく田の
ほとゝきす
なこりをとむる
森の下陰
なきすてて
いつちいくたの
ほとときす
なこりをとむる
もりのしたかげ


紅葉する
生田の森の
いくしほも
あかぬ色とや
猶しくるらん
もみぢする
いくたのもりの
いくしほも
あかぬいろとや
なほしくるらん


とふ人も
秋風まてそ
またれける
生田の森の
雪の夕くれ
とふひとも
あきかぜまてそ
またれける
いくたのもりの
ゆきのゆふくれ


福原の都にまかりけるに、生田といふ所にて古郷を思やりて、人の許につかはしける

左京大夫脩範



津国の
生田のおくの
秋風に
鹿の音なるゝ
もりの下露
つのくにの
いくたのおくの
あきかぜに
しかのねなるる
もりのしたつゆ