Весна
14
Лето
1
Осень
6
Зима
0
Любовь
5
Благопожелания
0
Странствия
0
Разлука
0
Скорбь
0
Буддийское
0
Синтоистское
0
Разное
1
Иное
0
住於日本國大倭國葛木高宮寺。

В Японии он жил в храме Такамия, что в [уезде] Кадзураки провинции Ямато.
日本國-Япония
高宮寺-храм Такамия
葛木-Кадзураки
倭國-провинция Ямато
昔大和國葛木上郡、有一持經人丹治比之氏也。

В давние времена в уезде Кадзураки-но Ками земли Ямато жил обожатель “Сутры лотоса”. Происходил он из рода Тадзихи.

大和國葛木上郡茅原村人也。

Он родился в деревне Тихара, что в уезде Кадзураки-но Ками провинции Ямато.
茅原村-деревня Тихара
其半夜時、其諾樂京葛木尼寺前南慕原、有哭叫音。
其の半夜の時に、其の諾楽京の葛木尼寺の前の南の慕原にして、哭き叫ぶ音有りて。
Очутившись в столице в разгар ночи он услышал плач и стенания, раздававшиеся с гречишного поля, что находится к югу от женского монастыря в столице Нара.

「葛木尼寺銅像也。」
「葛木尼寺の銅の像なり」とまをす。
“Эта бронзовая статуя - из женского монастыря Кадзураки”.

葛城や
久米路にわたす
いは橋の
中々にても
歸りぬるかな
かづらきや
くめぢにわたす
いははしの
なかなかにても
かへりぬるかな


葛城や
高間の山の
峯つゞき
朝居るくもや
さくらなるらむ
かづらきや
たかまのやまの
みねつづき
あさゐるくもや
さくらなるらむ


かづらきをすぎ侍りけるに、をりにもあらぬもみぢの見えけるを、なにぞととひければ、まさきなりと申しけるを聞きて



春くれば
霞をかけて
かつらきや
山の尾上ぞ
遠ざかり行
はるくれば
かすみをかけて
かつらきや
やまのおのえぞ
とほざかりゆく


かつらぎや
花ふきわたす
春風に
とだえも見えぬ
久米の岩橋
かつらぎや
はなふきわたす
はるかぜに
とだえもみえぬ
くめのいははし


正平七年きさらぎの十日餘芳野にまうでゝ塔尾の御陵など見奉りけるに花はまださかぬ比にてよろづ物哀におぼえければおもひつゞけ侍ける

祥子內親王

Принцесса Сё:си / Сатико

葛城の
夜半の契の
岩橋や
たえて通はぬ
たくひ成らん
かづらきの
よはのちぎりの
いははしや
たえてかよはぬ
たくひなるらん


よそにみし
雲たにもなし
かつらきや
嵐吹夜の
山のはの月
よそにみし
くもたにもなし
かつらきや
あらしふくよの
やまのはのつき


飛鳥川
岩浪高し
かつらきの
山のしら雪
今やけぬらし
あすかがは
いはなみたかし
かつらきの
やまのしらゆき
いまやけぬらし


また消ぬ
高ねの深雪
春かけて
かすみにけりな
かつらきの山
またきえぬ
たかねのみゆき
はるかけて
かすみにけりな
かつらきのやま


かつらきの
花の香をくる
春風に
よそなる雲も
猶匂ふらし
かつらきの
はなのかをくる
はるかぜに
よそなるくもも
なほにほふらし


かつらきの
神ならねとも
天河
あくるわひしき
かさゝきのはし
かつらきの
かみならねとも
あまのがは
あくるわひしき
かささきのはし


よそなから
かけてそ思ふ
玉かつら
葛城山の
峰のしら雲
よそなから
かけてそおもふ
たまかつら
かづらきやまの
みねのしらくも


常遊葛木山、好其嶮岨。
常に葛木山に遊び、その嶮岨を好む。


春も今は
花は桜の
時そとや
雲より匂ふ
かつらきの山
はるもいまは
はなはさくらの
ときそとや
くもよりにほふ
かつらきのやま


雲のゐる
かつらき山の
五月雨に
木々の雫も
まなく時なし
くものゐる
かつらきやまの
さみだれに
きぎのしずくも
まなくときなし


神さふる
かつらき山の
高けれは
朝ゐる雲の
はるゝまそなき
かみさふる
かつらきやまの
たかけれは
あさゐるくもの
はるるまそなき


よそにみる
かつらき山の
白雲に
風こそ匂へ
花や咲らん
よそにみる
かつらきやまの
しらくもに
かぜこそにほへ
はなやさくらん


桜花
咲ぬときけは
かつらきの
山のすかたに
かゝるしら雲
さくらばな
さきぬときけは
かつらきの
やまのすかたに
かかるしらくも


白雲や
花よりうへに
かゝる覧
さくらそ高き
かつらきの山
しらくもや
はなよりうへに
かかるらん
さくらそたかき
かつらきのやま


かつらきや
高間の山の
花さかり
雲のよそなる
雲をみる哉
かつらきや
たかまのやまの
はなさかり
くものよそなる
くもをみるかな


かつらきや
とよらの寺の
秋の月
にしに成まて
影をこそみれ
かつらきや
とよらのてらの
あきのつき
にしになるまて
かげをこそみれ


秋の色に
しくれぬ松も
なかりけり
はふきあまたの
かつらきの山
あきのいろに
しくれぬまつも
なかりけり
はふきあまたの
かつらきのやま


染てけり
露より後も
しもとゆふ
かつらき山の
秋の紅葉は
そめてけり
つゆよりのちも
しもとゆふ
かつらきやまの
あきのもみぢは


かつらきや
わたしもはてぬ
岩橋も
よるの契りは
ありとこそきけ
かつらきや
わたしもはてぬ
いははしも
よるのちぎりは
ありとこそきけ


かつらきの
よるの契は
かたくとも
ふみたにみせよ
くめの岩橋
かつらきの
よるのちぎりは
かたくとも
ふみたにみせよ
くめのいははし


春きぬと
霞たなひく
かつらきの
高間の山は
花やさくらん
はるきぬと
かすみたなひく
かつらきの
たかまのやまは
はなやさくらん


さくら花
今かさくらし
青柳の
かつらき山に
雲そかゝれる
さくらはな
いまかさくらし
あをやぎの
かつらきやまに
くもそかかれる


しら雲の
たてるやいつこ
葛城の
高まの山に
花さきにけり
しらくもの
たてるやいつこ
かづらきの
たかまのやまに
はなさきにけり


かつらきや
高間の山の
月影に
秋風立て
雲もかゝらす
かつらきや
たかまのやまの
つきかげに
あきかぜたちて
くももかからす