夏ころも
すそのの原を
わけゆけは
をりたかへたる
萩か花すり
なつころも
すそののはらを
わけゆけは
をりたかへたる
はきかはなすり


あき山の
ふもとをこむる
家ゐには
すそ野のはきそ
まかきなりける
あきやまの
ふもとをこむる
いへゐには
すそののはきそ
まかきなりける


はるさめの
ふりそめしより
かたをかの
すそ野の原そ
あさみとりなる
はるさめの
ふりそめしより
かたをかの
すそののはらそ
あさみとりなる


山めくる
雲のしたにや
成りぬらん
すそ野の原に
しくれすくなり
やまめくる
くものしたにや
なりぬらむ
すそののはらに
しくれすくなり


なつ衣
すそ野の草を
ふく風に
思ひもあへず
鹿やなくらむ
なつころも
すそののくさを
ふくかぜに
おもひもあへず
しかやなくらむ


ゆふは山
今日こえ來れば
旅衣
裾野のかぜに
男鹿なくなり
ゆふはやま
けふこえくれば
たびごろも
すそののかぜに
をじかなくなり


風寒き
裾野のさとの
夕ぐれに
月待つ人や
ころもうつらむ
かぜさむき
すそののさとの
ゆふぐれに
つきまつひとや
ころもうつらむ


藤ばかま
着つゝなれ行く
旅人の
裾野の原に
あき風ぞ吹く
ふぢばかま
きつつなれゆく
たびひとの
すそののはらに
あきかぜぞふく


夕日さす
裾野のすゝき
片よりに
招くや秋を
送るなるらむ
ゆふひさす
すそののすすき
かたよりに
まねくやあきを
おくるなるらむ
Под лучами вечернего солнца
На поле Сусо травы сусуки
В одну сторону клонятся,
Призывая, осень
Провожают, наверное!
Примерный перевод

あらち山
裾野の淺茅
枯しより
峯には雪の
ふらぬ日もなし
あらちやま
すそののあさぢ
かれしより
みねにはゆきの
ふらぬひもなし


過ぎ來つる
山分衣
干しやらで
裾野の露に
なほやしをれむ
すぎきつる
やまわけころも
ひしやらで
すそののつゆに
なほやしをれむ


月のいろも
うつりにけりな
旅衣
すそ野の萩の
花の夕づゆ
つきのいろも
うつりにけりな
たびころも
すそののはぎの
はなのゆふづゆ
Одежды путника
Все выцвели совсем,
Как и цвет луны,
От росы вечерней,
Что на хаги на поле Сусо.
Примерный перевод

すそ野より
峯の木ずゑに
うつりきて
盛久しき
秋の色かな
すそのより
みねのこずゑに
うつりきて
さかりひさしき
あきのいろかな


から衣
すそ野に匂ふ
藤ばかま
きてみぬさきに
綻びにけり
からころも
すそのににほふ
ふぢばかま
きてみぬさきに
ほころびにけり
На поле Сусо
Цветущие
Фудзибакама,
Прежде чем увидели вас
Все уже распустились...
Примерный перевод
ほころび — и рваться, и распускаться (о бутонах)
秋山の
すそのゝすゝき
打ち靡き
くれ行く風に
鶉鳴くなり
あきやまの
すそののすすき
うちなびき
くれゆくかぜに
うづらなくなり
Осенних гор подол,
На поле Сусо травы сусуки
Склонились сильно, —
В утихающем ветре
Зазвучала птица удзура.
Примерный перевод

かり衣
すそ野もふかし
はしたかの
とかへる山の
峯の白雪
かりころも
すそのもふかし
はしたかの
とかへるやまの
みねのしらゆき


誘はれて
同じみ山や
出でつらむ
裾野の月に
鹿ぞ鳴くなる
さそはれて
おなじみやまや
いでつらむ
すそののつきに
しかぞなくなる


秋きぬと
いはぬばかりぞ
夏衣
すそ野のはらの
楢のした風
あききぬと
いはぬばかりぞ
なつころも
すそののはらの
ならのしたかぜ
"Осень пришла" —
От одной только фразы
Стало зябко в летних одеждах, —
На равнине Сусо
Под дубами пронёсся ветер.
Примерный перевод

かり衣
すそ野の霧は
霽れにけり
尾花が袖に
露をのこして
かりころも
すそののきりは
はれにけり
をはながそでに
つゆをのこして


松を拂ふ
風は裾野の
草に落ちて
ゆふだつ雲に
雨きほふ也
まつをはらふ
かぜはすそのの
くさにおちて
ゆふだつくもに
あめきほふなり


高嶺には
けぬが上にや
積るらむ
富士の裾野の
今朝の初雪
たかねには
けぬがうへにや
つもるらむ
ふじのすそのの
けさのはつゆき


みあれ木に
ゆふしで懸けし
神山の
裾野の葵
いつか忘れむ
みあれきに
ゆふしでかけし
かみやまの
すそののあふひ
いつかわすれむ


雨晴れて
色濃き山の
裾野より
離れてのぼる
雲ぞまぢかき
あめはれて
いろこきやまの
すそのより
はなれてのぼる
くもぞまぢかき


唐ごろも
裾野の草の
白露の
むすべば解くる
花のしたひも
からごろも
すそののくさの
しらつゆの
むすべばとくる
はなのしたひも


伏見山
裾野をかけて
見わたせば
遙かに下る
宇治のしば舟
ふしみやま
すそのをかけて
みわたせば
はるかにしたる
うぢのしばふね


日影さす
山の裾野の
春草に
かつ〴〵雜る
志たわらびかな



雲雀あがる
山の裾野の
夕暮に
わかばの志ばふ
春風ぞ吹く
ひばりあがる
やまのすそのの
ゆふくれに
わかばのしばふ
はるかぜぞふく


旅衣
すそのの庵の
さむしろに
積るもしるき
富士の白雪
たびごろも
すそののいほの
さむしろに
つもるもしるき
ふじのしらゆき


見わたせば
裾野の尾花
吹きしきて
夕暮はげし
山颪のかぜ
みわたせば
すそののをはな
ふきしきて
ゆふぐれはげし
やまおろしのかぜ


ふじのねは
晴行く空に
顯はれて
裾野にくだる
夕立のくも
ふじのねは
はれゆくそらに
あらはれて
すそのにくだる
ゆふだちのくも


庵むすぶ
山の裾野の
夕雲雀
あがるも落つる
聲かとぞ聞く
いほむすぶ
やまのすそのの
ゆふひばり
あがるもおつる
こゑかとぞきく


秋の夜の
月の光の
かげふけて
すそ野の原に
をじか鳴くなり
あきのよの
つきのひかりの
かげふけて
すそののはらに
をじかなくなり


紅葉ちる
山のすそ野の
花薄
くれなゐくゝる
浪かとぞみる
もみぢちる
やまのすそのの
はなすすき
くれなゐくくる
なみかとぞみる
Опали листья,
И на поле под горой
Травы сусуки
Кажутся волнами,
Окрасившимися алым...
Примерный перевод

いくかかは
ふじのたかねを
見てゆかん
分るすそのゝ
道かはるとも
いくかかは
ふじのたかねを
みてゆかん
わくるすそのの
みちかはるとも


かた岡の
すそのゝ暮に
鹿鳴きて
小萩色づく
秋かぜぞ吹く
かたをかの
すそののくれに
しかなきて
こはぎいろづく
あきかぜぞふく


見渡せば
山の裾野に
霧はれて
夕日にむかふ
松のむらだち
みわたせば
やまのすそのに
きりはれて
ゆふひにむかふ
まつのむらだち