都より
雲の八重立つ
奥山の
横川の水は
すみよかるらむ
みやこより
くものやへたつ
おくやまの
よかはのみづは
すみよかるらむ
Наверное, в Ёкогава,
В глубинах гор,
Окутанных густыми облаками,
Вода чиста
Столице не в пример.

このかみ*も、「このよをそむきて、あはれなる人のすみ給らむよかは*をわたりて、御かげをだにみるまじくとも、猶そむきてもおこなひ侍まほしきを、宮安子*にもしかに又おぼしめすなる。『御ともにも。』と參き。」*


*後出「中將の君」を指すか。
*横川
*中宮
*と。
少将高光、横川に登りて頭下ろし侍にけるを聞かせ給ひてつかはしける

天暦御歌
少将高光、横川に登りて頭下ろし侍にけるを聞かせ給ひてつかはしける

天暦御歌
Тэнряку
天暦御歌=村上天皇
少将高光、横川にまかりて頭下ろし侍りにけるに、法服つかはすとて

権大納言師氏
少将高光、横川にまかりて頭下ろし侍りにけるに、法服つかはすとて

権大納言師氏
Сложил и послал вместе со своей монашеской одеждой младшему военачальнику Такамицу, удалившемуся от мира и затворившемуся в пагоде Ёкава

Мороудзи
少将高光=藤原高光如覚
君がすむ
横河の水や
まさる覽
涙の雨の
やむよなければ
きみがすむ
よこかはのみや
まさるらん
なみだのあめの
やむよなければ


何くへも
雨のうちより
離れなば
横河にすめば
袖ぞ濡ます
なにくへも
あめのうちより
はなれなば
よこかはにすめば
そでぞぬれます


哀なる
君が齡を
ゆづりてぞ
横河に龜も
たちのぼりける
あはれなる
きみがよはひを
ゆづりてぞ
よこかはにかめも
たちのぼりける


世を遁れて横川に住み侍りける頃詠める

藤原高光