ひとり眺めむも好き〴〵しかりぬべければ、入りて臥しぬるに、春宮の御方、釣殿に出でさせおはします。
早春霞といふこおをよませ侍りける
院御製
Сложено о дымке ранней весной
Правящий государь-инок [Фусими]
むつきのはしめつかた雨ふる日よませ給うける
院御製
Сложено в начале первого месяца в дождливый день
Государь-инок [Фусими]
海辺春望といふ事を
院御製
О морском побережье весной
Государь-инок
春の歌あまたよませ給ひける中に、早春を
伏見院御歌
花園院位におはしましける時、朝覲行幸の儀を御覧せさせおはしましてよませ給うける
伏見院御製
みこの宮と申ける時、花の歌とてよませ給ける
伏見院御製
伏見院西園寺に御幸ありて花の歌人々に詠ませ給ひける時
前大納言爲兼
硯のふたに櫻を入れて入道前太政大臣につかはされける
伏見院御製
持明院に移住ませ給て花の木共數多植添へられて三歳計の後花咲きたるを御覽じて
伏見院御歌
花の頃北山に御幸あるべかりけるを、とゞまらせ給ひて次の日遣はさせ給ひける
伏見院御歌
うへのをのことも三首歌つかうまつりけるついてに、照射をよませ給うける
伏見院御製
月十首歌よませ給うける中に、雲間待月と云事をよませ給うける
伏見院御製
夏の御歌の中に
伏見院御歌
Среди песен лета
Государь Фусими
夏の御歌の中に
伏見院御歌
Среди печен лета
Государь Фусими
古き歌の詞にて歌よませ給ける時、咲匂ふらんといふことを
伏見院御製
弘安七年九月九日、亀山院にて、籬菊露芳といへる事を講せられけるに、いまたみこのみやと申ける時奉らせ給ける
伏見院御製
伏見院の御時、六帖の題にて人々歌詠ませさせ給ひけるに、秋雨を
前大納言爲兼
八月十五夜伏見に御幸ありて人々に月の歌詠ませさせ給ひけるついでに
伏見院御歌
百首御歌中に、湊千鳥といふことをよませ給うける
伏見院御製
百首御歌中に、歳暮の心をよませ給うける
伏見院御製
落葉深といふ事を人々に詠ませ給ひけるついでに
伏見院御歌
うへのをのことも、題をさくりて歌つかうまつりけるついてに、本末といへる事をよませ給うける
伏見院御製
正應二年十一月廿八日、賀茂の臨時の祭の還立待たせ給ふ程、上達部殿上人あまたさぶらひて夜もすがら御歌合など有りける朝ぼらけ雪さへ降りていとおもしろく侍りけるを、同じ五年のおなじ月日臨時の祭にて雪降りて侍りければ、おぼし召し出づる事ありて、御硯の蓋に雪を入れて、淨妙寺關白其の頃こもりゐて侍りけるに遣はさせ給ひける
伏見院御歌