康治元年近衞院の御時大甞曾の悠紀方の神樂の歌、三上山を詠める
左京大夫顯輔
千早振
三上の山の
榊葉を
香をかぐはしみ
とめてこそ取れ
ちはやふる
みかみのやまの
さかきばを
かをかぐはしみ
とめてこそとれ
玉椿
かはらぬ色を
八千代とも
三神の山ぞ
ときはなるべき
たまつばき
かはらぬいろを
やちよとも
みかみのやまぞ
ときはなるべき
正安三年悠紀の風俗の神樂の歌、三神山
前中納言兼仲
榊とる
三神の山に
ゆふかけて
祈るひつぎの
猶やさかえむ
さかきとる
みかみのやまに
ゆふかけて
いのるひつぎの
なほやさかえむ
天仁元年大嘗会悠紀の御屏風に、三神山
前中納言匡房
あさみとり
三かみの山の
春霞
立や千とせの
初なるらん
あさみとり
みかみのやまの
はるかすみ
たつやちとせの
はぢめなるらん
いにしへに
名をのみきゝて
もとめけむ
みかみの山は
これそ其山
いにしへに
なをのみききて
もとめけむ
みかみのやまは
これそそのやま