Весна
0
Лето
0
Осень
0
Зима
100
Любовь
0
Благопожелания
0
Странствия
1
Разлука
0
Скорбь
0
Буддийское
0
Синтоистское
0
Разное
4
Иное
0
何事も
行きて祈らむと
思ひしに
神無月にも
なりにける哉
なにことも
ゆきていのらむと
おもひしに
かみなづきにも
なりにけるかな


かねてだに
木葉しぐれし
神なびの
み室の山に
冬はきに鳬
かねてだに
このはしぐれし
かむなびの
みむろのやまに
ふゆはきにけり


冬のくる
嵐をさむみ
神なびの
み室の山や
まづ時雨るらむ
ふゆのくる
あらしをさむみ
かむなびの
みむろのやまや
まづしぐるらむ
Зимы приходящей
Буря холодна,
На священной
Горе Мимуро ли первый
Дождь зимний пройдёт?
Примерный перевод

袖濡れし
秋のなごりも
慕はれて
時雨を冬と
定めかねつゝ
そでぬれし
あきのなごりも
したはれて
しぐれをふゆと
さだめかねつつ


楸生る
澤邊の茅ばら
冬くれば
雲雀の床ぞ
あらはれにける
ひさぎおふる
さはべのちばら
ふゆくれば
ひばりのとこぞ
あらはれにける
Туда, где растут хисаги,
Возле болота на равнине мисканта,
Если зима придёт,
Гнёзда жаворонков
Появятся там!
Примерный перевод

初時雨
ふれば山べぞ
思ほゆる
何れの方か
まづもみづらむ
はつしぐれ
ふればやまべぞ
おもほゆる
いづれのかたか
まづもみづらむ


初時雨
降る程もなく
佐保山の
梢あまねく
うつろひにけり
はつしぐれ
ふるほどもなく
さほやまの
こずゑあまねく
うつろひにけり


神無月
ふりみふらずみ
定めなき
時雨ぞ冬の
始めなりける
かみなづき
ふりみふらずみ
さだめなき
しぐれぞふゆの
はじめなりける
В месяц без богов,
Когда то льёт, то не льёт,
Всё не может определиться
Дождь. Значит,
Начало зимы.
Примерный перевод

獨ぬる
人のきかくに
神無月
にはかにもふる
初志ぐれかな
ひとりぬる
ひとのきかくに
かみなづき
にはかにもふる
はつしぐれかな


秋はてゝ
時雨ふりぬる
我なれば
ちる言の葉を
何か恨みむ
あきはてゝ
しぐれふりぬる
われなれば
ちることのはを
なにかうらみむ


吹風は
色も見えねど
冬くれば
獨ぬるよの
身にぞ志みける
ふくかぜは
いろもみえねど
ふゆくれば
ひとりぬるよの
みにぞしみける


秋はてゝ
我身時雨に
ふりぬれば
言の葉さへに
移ろひに鳬
あきはてて
わがみしぐれに
ふりぬれば
ことのはさへに
うつろひにけり


なかれくる
紅葉ゝみれは
から錦
たきのいとして
おれるなりけり
ながれくる
もみぢばみれば
からにしき
たきのいとして
おれるなりけり


流れくる
もみち葉見れは
からにしき
滝のいともて
おれるなりけり
なかれくる
もみちはみれは
からにしき
たきのいともて
おれるなりけり


冬くれば
さほの河瀬に
ゐるたづも
獨ね難き
音をぞ鳴なる
ふゆくれば
さほのかはせに
ゐるたづも
ひとりねかたき
ねをぞなくなる
Наступила зима,
И журавлям на мелководьях
Реки Сао
Тоже одним спать тяжело,
Слышны их крики стали.
Примерный перевод

冬の來て
紅葉吹きおろす
三室山
あらしの末に
秋ぞ殘れる
ふゆのきて
もみぢふきおろす
みむろやま
あらしのすゑに
あきぞのこれる


冬のくる
神なび山の
村時雨
ふらばともにと
散る木葉かな
ふゆのくる
かむなびやまの
むらしぐれ
ふらばともにと
ちるこのはかな


冬きぬと
けさは岩田の
柞原
音にたてゝも
降るしぐれかな
ふゆきぬと
けさはいはたの
ははそはら
おとにたてても
ふるしぐれかな


あしひきの
山かきくもり
しくるれと
紅葉はいとと
てりまさりけり
あしひきの
やまかきくもり
しくるれと
もみちはいとと
てりまさりけり
Распростёртых гор
Ограда затуманилась
Осенним дождём,
А листва осенняя
Всё больше сияет!
Примерный перевод

綱代木に
かけつつ洗ふ
唐錦
日をへてよする
紅葉なりけり
あしろきに
かけつつあらふ
からにしき
ひをへてよする
もみちなりけり


竜田河
綿おりかく
神な月
しくれの雨を
たてぬきにして
たつたかは
にしきおりかく
かみなつき
しくれのあめを
たてぬきにして
На реке Тацуте
Каннадзуки, месяц десятый,
ткет парчовый наряд —
дождевые струи, как нити,
пронизали алые листья…
164. Каннадзуки месяц сокрывшихся богов — 10-й месяц по лунному календарю.
落ちつもる
紅葉をみれば
大井川
井堰に秋も
とまるなりけり
おちつもる
もみぢをみれば
おほゐかは
ゐせきにあきも
とまるなりけり
Увидев листву,
Что упала, скопилась
В водах реки Ои,
То кажется, что в плотине
И осень задержалась.
Примерный перевод

手向にも
すべき紅葉の
錦こそ
神無月には
かひなかりけれ
たむけにも
すべきもみぢの
にしきこそ
かみなづきには
かひなかりけれ


神無月
志ぐるゝまゝに
暗部山
下てるばかり
紅葉志にけり
かみなづき
しぐるるままに
くらべやま
したてるばかり
もみぢしにけり
В месяц без богов
Под беспросветным ливнем
Гора Курабэ
Озарилась одна лишь
Листьев багрянцем!
Примерный перевод

昨日こそ
秋はくれしか
いつのまに
いはまの水の
うすこほるらん
きのふこそ
あきはくれしか
いつのまに
いはまのみつの
うすこほるらむ


いかはかり
あきのなこりを
なかめまし
けさはこのはに
嵐ふかすは
いかはかり
あきのなこりを
なかめまし
けさはこのはに
あらしふかすは


いつみ川
水のみわたの
ふしつけに
しはまのこほる
冬はきにけり
いつみかは
みつのみわたの
ふしつけに
しはまのこほる
ふゆはきにけり


ひまもなく
ちるもみちはに
うつもれて
庭のけしきも
冬こもりけり
ひまもなく
ちるもみちはに
うつもれて
にはのけしきも
ふゆこもりけり


さまさまの
草葉もいまは
霜かれぬ
野へより冬や
たちてきつらん
さまさまの
くさはもいまは
しもかれぬ
のへよりふゆや
たちてきつらむ


すむ水を
心なしとは
たれかいふ
こほりそ冬の
はしめをもしる
すむみつを
こころなしとは
たれかいふ
こほりそふゆの
はしめをもしる


秋のうちは
あはれしらせし
風のおとの
はけしさそふる
冬はきにけり
あきのうちは
あはれしらせし
かせのおとの
はけしさそふる
ふゆはきにけり


わきも子か
うはものすその
みつなみに
けさこそ冬は
たちはしめけれ
わきもこか
うはものすその
みつなみに
けさこそふゆは
たちはしめけれ


いつのまに
かけひの水の
こほるらむ
さこそ嵐の
おとのかはらめ
いつのまに
かけひのみつの
こほるらむ
さこそあらしの
おとのかはらめ


と山ふく
貴のかせの
おときけは
またきに冬の
おくそしらるる
とやまふく
あらしのかせの
おときけは
またきにふゆの
おくそしらるる


はつ霜や
おきはしむらん
暁の
かねのおとこそ
ほのきこゆなれ
はつしもや
おきはしむらむ
あかつきの
かねのおとこそ
ほのきこゆなれ


たかさこの
をのへのかねの
おとすなり
暁かけて
霜やおくらん
たかさこの
をのへのかねの
おとすなり
あかつきかけて
しもやおくらむ


ひさきおふる
をののあさちに
おく霜の
しろきをみれは
夜やふけぬらん
ひさきおふる
をののあさちに
おくしもの
しろきをみれは
よやふけぬらむ


冬きては
一よふたよを
玉ささの
はわけの霜の
ところせきまて
ふゆきては
ひとよふたよを
たまささの
はわけのしもの
ところせきまて


おきあかす
秋のわかれの
袖の露
霜こそむすべ
冬や来ぬらむ
おきあかす
あきのわかれの
そでのつゆ
しもこそむすべ
ふゆやこぬらむ
Едва лишь ночь бессонную
Сменил рассвет, заметил я,
Что слёз роса
Уж в иней превратилась...
Пришла зима?
* Слёз роса — постоянная метафора, здесь подразумевается, что роса — слёзы прощания с осенью.
神無月
風にもみぢの
散る時は
そこはかとなく
物ぞかなしき
かみなづき
かぜにもみぢの
ちるときは
そこはかとなく
ものぞかなしき
Когда смотрю я в октябре,
Как ветер яростный
Срывает листья
Багряные с дерев,
Грусть безотчётная сжимает сердце.
* Буквальный перевод названия первого месяца зимы (октябрь) — каннадзуки — «безбожный месяц». По синтоистскому поверью, в это время осенние боги покидают землю.
神無月
時雨に逢る
紅葉ばの
ふかば散りなむ
風のまに〳〵
かみなづき
しぐれにあへる
もみぢばの
ふかばちりなむ
かぜのまにまに

逢る?
いつも猶
ひまなき袖を
神無月
濡しそふるは
時雨なりけり
いつもなほ
ひまなきそでを
かみなづき
ぬらしそふるは
しぐれなりけり


わびごとや
神無月とは
なりにけむ
涙のごとく
ふる時雨かな
わびごとや
かみなづきとは
なりにけむ
なみだのごとく
ふるしぐれかな
Всегда печален...
Месяц без богов
Настал.
Подобен слёзам
Идущий мелкий дождь.
Примерный перевод

千々の色に
急ぎし秋は
過ぎに鳬
今は時雨に
何を染めまし
ちちのいろに
いそぎしあきは
すぎにけり
いまはしぐれに
なにをそめまし
Во множество цветов
Хлопотливо [все красившая] осень
Кончилась.
А теперь холодный, мелкий дождь
Что будет красить?
* Включено в Ямато-моногатари, 3

Перевод: Ермакова Л. М. 1982 г. (Ямато-моногатари)
から錦
むら〳〵殘る
紅葉ばや
秋の形見の
ころもなるらむ
からにしき
むらむらのこる
もみぢばや
あきのかたみの
ころもなるらむ
Китайской парчой
То тут, то там остались
Осенние листья,
Наверное, то осени
На память одежды.
Примерный перевод

殘しおく
秋のかたみの
から錦
たちはてつるは
木枯のかぜ
のこしおく
あきのかたみの
からにしき
たちはてつるは
こがらしのかぜ


遙かなる
峰の雲間の
梢まで
さびしき色の
ふゆはきにけり
はるかなる
みねのくもまの
こずゑまで
さびしきいろの
ふゆはきにけり


掻き暮し
雲の旗手ぞ
しぐれ行く
天つ空より
冬や來ぬらむ
かきくらし
くものはたてぞ
しぐれゆく
あまつそらより
ふゆやこぬらむ


今朝は又
空にや冬を
知らすらむ
袖に降りにし
時雨なれ共
けさはまた
そらにやふゆを
しらすらむ
そでにふりにし
しぐれなれとも


時雨れゆく
空にもしるし
神無月
曇りもあへず
冬や來ぬ覽
しぐれゆく
そらにもしるし
かみなづき
くもりもあへず
ふゆやこぬらん


いつしかと
今朝は時雨の
音羽山
秋を殘さず
散る紅葉かな
いつしかと
けさはしぐれの
おとはやま
あきをのこさず
ちるもみぢかな


神無月
時雨と共に
降りまがふ
木の葉も冬の
始めなりけり
かみなづき
しぐれとともに
ふりまがふ
このはもふゆの
はじめなりけり


今朝とても
同じ雲居を
神無月
時志りがほに
降る時雨かな
けさとても
おなじくもゐを
かみなづき
ときしりがほに
ふるしぐれかな


落積る
もみぢ葉見れば
大井川
堰にとまる
秋にぞありける
おちつもる
もみぢはみれば
おほゐかは
せきにとまる
あきにぞありける


冬のきて
霜の降りはも
哀れなり
我もおいその
もりの下草
ふゆのきて
しものふりはも
あはれなり
われもおいその
もりのしたくさ


もみぢ葉の
深山に深く
散敷くは
秋の歸りし
道にやある覽
もみぢはの
みやまにふかく
ちしくはあ
きのかへりしみ
ちにやあるらん


草枯れて
寂しかるべき
庭の面に
紅葉散敷き
菊も咲きけり
くさかれて
さびしかるべき
にはのおもに
もみぢちりしき
きくもさきけり


浮雲の
秋より冬に
かゝるまで
時雨すさめる
とほやまの松
うきくもの
あきよりふゆに
かかるまで
しぐれすさめる
とほやまのまつ


露分けし
野邊の笹原
風冴えて
又霜こほる
ふゆは來にけり
つゆわけし
のべのささはら
かぜさえて
またしもこほる
ふゆはきにけり


慕はれし
秋の名殘の
露をだに
干しあへぬ袖に
降る時雨哉
したはれし
あきのなごりの
つゆをだに
ひしあへぬそでに
ふるしぐれかな


慕ひこし
秋の別の
なみだより
袖も干しあへぬ
初時雨かな
しのひこし
あきのわかれの
なみだより
そでもひしあへぬ
はつしぐれかな


眞木の屋に
冬こそ來ぬれ
と計りを
音づれ捨てゝ
行く時雨哉
まきのやに
ふゆこそこぬれ
とばかりを
おとづれすてて
ゆくしぐれかな


秋よりも
音ぞ寂しき
神無月
あらぬ時雨や
降りかはるらむ
あきよりも
おとぞさびしき
かみなづき
あらぬしぐれや
ふりかはるらむ


今朝はなほ
志ぐれもあへず
神無月
日數や冬の
始なるらむ
けさはなほ
しぐれもあへず
かみなづき
ひかずやふゆの
はじめなるらむ


信樂の
外山の空の
うちしぐれ
今日や里人
ふゆを知るらむ
しがらきの
とやまのそらの
うちしぐれ
けふやさとひと
ふゆをしるらむ

lapis:とやまのくもの
都にも
時雨やすらん
こしぢには
雪こそ冬の
はじめ成けれ
みやこにも
しぐれやすらん
こしぢには
ゆきこそふゆの
はじめなりけれ
Даже в столице,
Должно быть, дождь льёт.
Снег
На пути в Коси, —
Началась зима.
Примерный перевод

かねて聞
日數ならすば
定なき
時雨を冬と
たのまざらまし
かねてきく
ひかずならすば
さだめなき
しぐれをふゆと
たのまざらまし


冬きぬと
けさはいぶきの
嶺におふる
さしもくもらぬ
空ぞしぐるゝ
ふゆきぬと
けさはいぶきの
みねにおふる
さしもくもらぬ
そらぞしぐるる
Пришла зима.
И утром этим на Ибуки-горе,
Где растёт полынь,
И нету облаков обычно,
Льёт дождь!
Примерный перевод

夜やさむき
時雨やしげき
暁の
ね覺ぞ冬の
はじめなりける
よやさむき
しぐれやしげき
あかつきの
ねさめぞふゆの
はじめなりける
Просыпаешься:
Ночь холодна,
И ливень
На рассвете хлещет, —
Зимы начало.
Примерный перевод

木はふり
しぐるゝ雲の
立まよふ
山のはみれば
冬はきにけり
このはふり
しぐるるくもの
たちまよふ
やまのはみれば
ふゆはきにけり
Глянул на горы,
Где лист опадает,
И блуждают
Дождевые тучи вокруг, —
Зима пришла.
Примерный перевод

秋だにも
時雨しものを
けさよりは
ことはりなりや
村雲の空
あきだにも
しぐれしものを
けさよりは
ことはりなりや
むらくものそら
Лишь осенью
Дожди пусть льют!
А с этого утра
Какой-то есть резон
Клубиться в небе облакам?..
Примерный перевод

この比の
ね覺はものゝ
悲しきに
暁ばかり
しぐれずもがな
このころの
ねさめはものの
かなしきに
あかつきばかり
しぐれずもがな
В это время,
Когда не спишь
И всё тоскливо,
Ах, хоть на рассвете
Не лил бы дождь!
Примерный перевод

足曳の
山かき曇り
神な月
けふもいくたび
時雨ふるらん
あしびきの
やまかきくもり
かみなつき
けふもいくたび
しぐれふるらん
В распростёртых горах
Облаками всё затянуло, —
Десятый месяц года...
Сегодня вот какой уж раз
Льёт зимний дождь?
Примерный перевод

夜もすがら
をしげなくふく
あらしかな
わざとしぐれの
そむるこずゑを
よもすがら
をしげなくふく
あらしかな
わざとしぐれの
そむるこずゑを


ねざめする
人のこころを
わびしめて
しぐるるをとは
かなしかりけり
ねざめする
ひとのこころを
わびしめて
しぐるるをとは
かなしかりけり


しもうづむ
むぐらがしたの
きりぎりす
あるかなきかの
こゑきこゆなり
しもうづむ
むぐらがしたの
きりぎりす
あるかなきかの
こゑきこゆなり


みちもなし
やどはこのはに
うづもれて
まだきせさする
ふゆごもりかな
みちもなし
やどはこのはに
うづもれて
まだきせさする
ふゆごもりかな


秋もまた
とほくもあらぬに
いかて猶
たちかへれとも
つけにやらまし
あきもまた
とほくもあらぬに
いかてなほ
たちかへれとも
つけにやらまし


そま山に
たつけふりこそ
神な月時
雨をくたす
くもとなりけれ
そまやまに
たつけふりこそ
かみなつき
しくれをくたす
くもとなりけれ


をきまよふ
霜の下草
かれそめて
昨日は秋と
みえぬ野へかな
をきまよふ
しものしたくさ
かれそめて
きのふはあきと
みえぬのへかな


おしみえぬ
涙の露を
形見にて
袖にのこれる
秋もはかなし
おしみえぬ
なみだのつゆを
かたみにて
そでにのこれる
あきもはかなし


山のはゝ
かくこそ秋も
しくれしか
なにを今朝より
冬といふらん
やまのはは
かくこそあきも
しくれしか
なにをけさより
ふゆといふらん


いつしかと
ふりそふ今朝の
時雨哉
露もまたひぬ
秋のなこりに
いつしかと
ふりそふけさの
しぐれかな
つゆもまたひぬ
あきのなこりに


秋はいぬ
風に木葉は
散はてゝ
山さひしかる
冬はきにけり
あきはいぬ
かぜにこのはは
ちりはてて
やまさひしかる
ふゆはきにけり


山賎の
蓬か垣も
霜かれて
風もたまらぬ
冬はきにけり
やまがつの
よもぎかかきも
しもかれて
かぜもたまらぬ
ふゆはきにけり


うち時雨
たゝよふ雲の
山めくり
はやくも冬の
けしきなる哉
うちしぐれ
たたよふくもの
やまめくり
はやくもふゆの
けしきなるかな


夕暮の
哀は秋に
つきにしを
また時雨して
木葉ちる比
ゆふぐれの
あはれはあきに
つきにしを
またしぐれして
このはちるころ


ねさめする
とこに時雨は
もりこねと
をとにも袖の
ぬれにける哉
ねさめする
とこにしぐれは
もりこねと
をとにもそでの
ぬれにけるかな


をのつから
をとする人も
なかりけり
山めくりする
時雨ならては
をのつから
をとするひとも
なかりけり
やまめくりする
しぐれならては


おのづから
おとする人ぞ
なかりける
やまめぐりする
時雨ならでは
おのづから
おとするひとぞ
なかりける
やまめぐりする
しぐれならでは


人しれぬ
時雨心ちに
神無月
我さへ袖の
そほちぬるかな
ひとしれぬ
しぐれここちに
かみなづき
われさへそでの
そほちぬるかな


露をきし
木々の木葉を
吹よりは
よにもあらしの
身をさそはなん
つゆをきし
き々のこのはを
ふきよりは
よにもあらしの
みをさそはなん


いかはかり
時雨に袖の
しほるらん
もらぬいはやの
むかし恋つゝ
いかはかり
しぐれにそでの
しほるらん
もらぬいはやの
むかしこひつつ


冬きぬと
いふはかりにや
神無月
けさは時雨の
ふりまさりつゝ
ふゆきぬと
いふはかりにや
かみなづき
けさはしぐれの
ふりまさりつつ

Неужто от одних лишь слов "Зима настала", сегодня, с утра десятого месяца, дождь льёт всё пуще и пуще?
冬のきて
しくるゝ時そ
神なひの
杜の木葉も
降はしめける
ふゆのきて
しくるるときそ
かむなびの
もりのこのはも
ふりはしめける

Пришла зима, и дождь всё время льёт, и в лесу Каминаби тоже начала опадать листва...
草の葉に
むすひし露の
今朝みれは
いつしか霜に
成にける哉
くさのはに
むすひしつゆの
けさみれは
いつしかしもに
なりにけるかな


紅葉はの
降かくしてし
我宿に
道もまとはす
冬はきにけり
もみぢはの
ふりかくしてし
わがやどに
みちもまとはす
ふゆはきにけり


神無月
しくるゝ比と
いふ事は
まなく木葉の
ふれはなりけり
かみなづき
しくるるころと
いふことは
まなくこのはの
ふれはなりけり


冬きては
衣ほすてふ
ひまもなく
しくるゝ空の
天のかく山
ふゆきては
ころもほすてふ
ひまもなく
しくるるそらの
あめのかくやま


片岡の
あさけの風も
吹かへて
冬のけしきに
ちる木葉哉
かたをかの
あさけのかぜも
ふきかへて
ふゆのけしきに
ちるこのはかな


うきにこそ
涙は落つれ
神無月
その事となく
降る時雨かな
うきにこそ
なみだはおつれ
かみなづき
そのこととなく
ふるしぐれかな


冬きぬと
いはぬをしるも
我袖の
涙にまかふ
時雨なりけり
ふゆきぬと
いはぬをしるも
わがそでの
なみだにまかふ
しぐれなりけり


いつもふる
袖の時雨に
わかねとも
空こそくもれ
冬やきぬらん
いつもふる
そでのしぐれに
わかねとも
そらこそくもれ
ふゆやきぬらん


おほあらきの
森の紅葉ゝ
散はてゝ
下草かるゝ
冬はきにけり
おほあらきの
もりのもみぢは
ちりはてて
したくさかるる
ふゆはきにけり


都出し
日数は冬に
成にけり
しくれてさむき
白川の関
みやこいでし
ひかずはふゆに
なりにけり
しくれてさむき
しらかはのせき