花をたづね郭公をまち、月をながめ雪をもてあそぶよりはじめて、花の都にわかれをおしみ、草の枕にふるさとをこひ、いすゞ川いはし水のながれをくみては、光をやはらげて塵にまじはるちかひをたうとび、鶴のはやししかの園の跡をたづねては、まよひをのぞきて、さとりをひらくむねをこひねがふ。

Начинается с выездов к цветам, с ожидания кукушки, любования луной, игр со снегом. Потом печаль о разлуке со столицей цветов, тоска о родине на изголовье из трав, черпание воды в чистых потоках реки Исудзу, ...
まじはろ?
春霞たつたの山にはつ花をしのぶより、夏はつまごひする神南備の郭公、秋は風に散る葛城のもみぢ、冬はしろたへの富士の高嶺に雪つもる年の暮れまで、みな折にふれたる情なるべし。

Среди собранных песен есть те, в которых певцы сожалеют, что весенняя дымка скрывает первые цветы вишен на горе Тацута[17], и те, в которых поется о кукушке, тоскующей о милом на горе Каннаби[18], или о том, как разбрасывает осенний ветер листья кленов на горе Кацураги[19], а также и песни, в которых любуются снегом, белым покровом одевшим вершину Фудзи в конце года[20].
17. Далее автор перечисляет основные темы поэзии вака (весна, лето, осень, зима, любовь, разлука, странствие и т.д.) и наиболее типичные мотивы и образы, в которых они выражаются. Данный образ взят из танка Отомо Якамоти, помешенной в антологии под № 85.
18. Образ из танка неизвестного автора (см. № 194).
19. Образ из танка Хитомаро (см. № 541).
20. Образ из танка Ямабэ Акахито (см. № 675).
それがなかに、むめをかざすよりはじめて、ほとゝぎすをきゝ、もみぢをゝり、ゆきをみるにいたるまで、又つるかめにつけてきみをおもひ、人をもいはひ、あきはぎなつくさをみてつまをこひ、あふさか山にいたりてたむけをいのり、あるは春夏あき冬にもいらぬくさ〳〵の歌をなむ、えらばせたまひける。すべて千うたはたまき、なづけて古今和歌集といふ。

Собрали мы великое множество песен, начиная с тех, в которых говорится о том, как любуются цветущей сливой, и, далее, о том, как слушают пенье соловья, срывают ветку осеннего клена, созерцают снег. Также отобрали мы те песни, в которых содержатся пожелания долголетия Государю, а век его сравнивается с веком журавля и черепахи; песни-славословия; песни, передающие тоску разлуки с милой женой при виде осенних листьев хаги или летних трав; песни, рассказывающие о том, как возносят молитвы на «холме Встреч» — Оосака, и еще немало разнообразных песен, кои не распределены по временам года, не относятся непосредственно к весне, лету, осени или зиме. Все эти песни числом в тысячу заключены в двадцати свитках, и назван сей труд «Собрание старых и новых песен Японии».

夏ふかき
山里なれど
郭公
聲はしげくも
きこえさりけり
なつふかき
やまざとなれど
ほととぎす
こゑはしげくも
きこえさりけり


あれにける
宿のこずゑは
たかけれど
山時鳥
まれに鳴なり
あれにける
やどのこずゑは
たかけれど
やまほととぎす
まれになくなり


誰とかは
とはにかたらふ
郭公
まつ我きくに
いはでわたるは
たれとかは
とはにかたらふ
ほととぎす
まつわれきくに
いはでわたるは


おぼつかな
音羽の山の
時鳥
さすがにいはぬ
ことなたのめそ
おぼつかな
おとはのやまの
ほととぎす
さすがにいはぬ
ことなたのめそ


なくたびと
おどろかるらむ
郭公
とふ一声に
ありときゝつゝ
なくたびと
おどろかるらむ
ほととぎす
とふひとこゑに
ありとききつつ


しらねとも
こたへやはする
時鳥
もとつひとゝふ
こゑをあはれど
しらねとも
こたへやはする
ほととぎす
もとつひととふ
こゑをあはれど


住里は
しのぶの山の
ほとゝぎす
このした聲ぞ
しるべなりける
すむさとは
しのぶのやまの
ほととぎす
このしたこゑぞ
しるべなりける


月夜には
をぐらの山の
郭公
聲もかくれぬ
物にぞありける
つきよには
をぐらのやまの
ほととぎす
こゑもかくれぬ
ものにぞありける


ほのかなる
聲をすてゝは
郭公
鳴つるかたを
まつぞもとむる
ほのかなる
こゑをすてては
ほととぎす
なきつるかたを
まつぞもとむる


さよ更けて
ふるの都の
ほとゝぎす
かへる雲ゐの
聲をきかせよ
さよふけて
ふるのみやこの
ほととぎす
かへるくもゐの
こゑをきかせよ


更る夜に
おきてまたねば
時鳥
はつかなるねも
いかできかまし
ふけるよに
おきてまたねば
ほととぎす
はつかなるねも
いかできかまし


なりはてん
身をまつ山の
ほととぎす
今は限りと
なき隠れなん
なりはてん
みをまつやまの
ほととぎす
いまはかぎりと
なきかくれなん


ほとゝぎす
雲ゐの聲を
きく人は
心もさらに
なりぞしにける
ほととぎす
くもゐのこゑを
きくひとは
こころもさらに
なりぞしにける


まだらつる
ほとは久しき
ほとゝぎす
あかで分れむ
のちの恋しさ
まだらつる
ほとはひさしき
ほととぎす
あかでわかれむ
のちのこひしさ


かの何がしの女すら、郭公の歌得よまでかへりわづらひしも、我ためには、よき荷憺の人ならむかし。
かの何がしの女すら、郭公ほととぎすの歌得えよまでかへりわづらひしも、我わがためには、よき荷憺かたんの人ならむかし。
Небезызвестная дама, которая, не сумев сложить песню о кукушке, все никак не могла вернуться в столицу, наверняка была бы нам хорошим товарищем.

小夜ふけて
誰かつけつる
郭公
まつにたかはぬ
聲のきこゆる
さよふけて
たれかつけつる
ほととぎす
まつにたかはぬ
こゑのきこゆる


ほかにまた
まつ人あればや
ほとゝぎす
心のとかに
聲のきこえぬ
ほかにまた
まつひとあればや
ほととぎす
こころのとかに
こゑのきこえぬ


ふた聲と
きかでやゝまむ
時鳥
あかつきちかく
なりもしぬらむ
ふたこゑと
きかでややまむ
ほととぎす
あかつきちかく
なりもしぬらむ


あけぬまに
はこねの山の
郭公
ふた聲とだに
鳴わたるらむ
あけぬまに
はこねのやまの
ほととぎす
ふたこゑとだに
なきわたるらむ


我宿に
聲なをしみそ
ほとゝぎす
かよふ千里の
みちはてしぞは
わがやどに
こゑなをしみそ
ほととぎす
かよふちさとの
みちはてしぞは


ほとゝぎす
今夜とまりて
かたをかの
あしたの原に
かへりやはせぬ
ほととぎす
こよひとまりて
かたをかの
あしたのはらに
かへりやはせぬ


しげき木ずゑにほとゝぎすの初音をきゝて、少將内侍、



ほとゝきす
大竹藪を
もる月夜
ほととぎす
おおたけやぶを
もるつきよ
Кукушка.
Проникает в чащу бамбуковую
Лунная ночь.

千早ぶる
松のをやまの
郭公
神もはつねを
けふやきく覽
ちはやぶる
まつのをやまの
ほととぎす
かみもはつねを
けふやきくらん


夏ごろも
はやたちかへて
都人
今や待つらむ
山ほととぎす
なつごろも
はやたちかへて
みやこひと
いまやまつらむ
やまほととぎす


人よりも
心つくして
ほととぎす
ただふた声を
今日ぞ聞きつる
ひとよりも
こころつくして
ほととぎす
ただふたこゑを
けふぞききつる


都には
聞きふりぬらむ
ほととぎす
関のこなたの
身こそつらけれ』
みやこには
ききふりぬらむ
ほととぎす
せきのこなたの
みこそつらけれ』


忍び音は
ひきの谷なる
ほととぎす
雲井に高く
いつか名のらむ
しのびねは
ひきのたになる
ほととぎす
くもゐにたかく
いつかなのらむ


もとよりあづま路はみちのおくまで、昔よりほととぎす稀なるならひにやありけむ。



隣をあらそひて杜鵑を聞くといふことを



誰がかたに
心ざすらむ
杜鵑
さかひの松の
うれに啼くなり
たがかたに
こころざすらむ
ほととぎす
さかひのまつの
うれになくなり


ほととぎす
おぼめくほどの
一聲に
なごりの空も
むつまじきかな
ほととぎす
おぼめくほどの
ひとこゑに
なごりのそらも
むつまじきかな


杜鵑によせて思ひをのべけるに



君のみか
われもさこそは
世中を
あな卯花と
なく時鳥
きみのみか
われもさこそは
よのなかを
あなうのはなと
なくほととぎす


待つやどに
來つつかたらへ
杜鵑
身をうのはなの
垣根きらはで
まつやどに
きつつかたらへ
ほととぎす
みをうのはなの
かきねきらはで


卯花の
さけるかきねに
時鳥
我はまさりて
なくとしら南
うのはなの
さけるかきねに
ほととぎす
われはまさりて
なくとしらみなん


すこしくもりたる夕つ方、夜など、しのびたる郭公の、遠くそらかねかとおぼゆばかり、たどたどしきを聞きつけたらむは、

А вечером и ночью, когда набегут легкие облака, где-то в отдаленье прячется крик кукушки, такой неясный и тихий, словно чудится тебе…

思ひやる
寢ざめや如何に
ほととぎす
鳴きて過ぎぬる
有明のそら
おもひやる
ねざめやいかに
ほととぎす
なきてすぎぬる
ありあけのそら


憐なる
こと語らひて
郭公
もろ聲にこそ
なかまほしけれ
あはれなる
ことかたらひて
ほととぎす
もろこゑにこそ
なかまほしけれ


かたらはぬ
さきより鳴つ
時鳥
物の憐を
しれりと思へば
かたらはぬ
さきよりなつ
ほととぎす
もののあはれを
しれりとおもへば


宮のうち
鳴きて過ぎける
ほととぎす
待つ宿からは
今もつれなし
みやのうち
なきてすぎける
ほととぎす
まつやどからは
いまもつれなし

左中將の返歌
あしびきの
やまほととぎす
しひてなほ
待つはつれなく
更くる夜に
とばかりたたく
眞木の戸は
あらぬくひなと
まがへても
さすがに開けて
たづぬれば
しげきくさ葉の
つゆはらひ
分け入るひとの
すがたさへ
おもひもよらぬ
をりにしも
いともかしこき
なさけとて
つたへ述べつる
ことの葉を
我が身にあまる
ここちして
げに世に知らぬ
ありあけの
つきにとどむる
おもかげの
なごりまでこそ
忘れかねぬれ
あしびきの
やまほととぎす
しひてなほ
まつはつれなく
ふくるよに
とばかりたたく
まことこのとは
あらぬくひなと
まがへても
さすがにあけて
たづぬれば
しげきくさはの
つゆはらひ
わけいるひとの
すがたさへ
おもひもよらぬ
をりにしも
いともかしこき
なさけとて
つたへのべつる
ことのはを
わがみにあまる
ここちして
げによにしらぬ
ありあけの
つきにとどむる
おもかげの
なごりまでこそ
わすれかねぬれ

* たたくの縁語
* 〔御使の傳へ述べたる〕
(*「世に知らぬ心地こそすれ有明の月のゆくへを空にまがへて」〈源氏物語〉)
ひさかたの
つきのかつらの
かげにしも
ときしもあれと
ほととぎす
ひとこゑなのる
ありあけの
つきげのこまに
まかせつつ
いともかしこき
たまづさを
ひとりある庭の
しるべにて
たづねしやどの
くさふかみ
ふかきなさけを
つたへしに
たもとにあまる
うれしさは
よそまでもげに
しらくもの
絶え間に日かげ
ほのめきて
あさ置くつゆの
たまぼこの
みち行くひとの
くれはどり
あやしきまでに
いそぎつる
そのかひありて
ちはやぶる
かみしもともに
起き居つる
待つにつけても
すみよしの
みねに生ふなる
くさの名の
わすれがたみの
おもひでや
これあらはれば
なかなかいかに
うらみまし
こころにこむる
わすれがたみを

ひさかたの
つきのかつらの
かげにしも
ときしもあれと
ほととぎす
ひとこゑなのる
ありあけの
つきげのこまに
まかせつつ
いともかしこき
たまづさを
ひとりあるにはの
しるべにて
たづねしやどの
くさふかみ
ふかきなさけを
つたへしに
たもとにあまる
うれしさは
よそまでもげに
しらくもの
たえまにひかげ
ほのめきて
あさおくつゆの
たまぼこの
みちゆくひとの
くれはどり
あやしきまでに
いそぎつる
そのかひありて
ちはやぶる
かみしもともに
おきゐつる
まつにつけても
すみよしの
みねにおふなる
くさのなの
わすれがたみの
おもひでや
これあらはれば
なかなかいかに
うらみまし
こころにこむる
わすれがたみを

*知らる
〔月、駒の毛色、とき色〕
〔暮、あやの枕詞〕
*一句闕。前句「あらはれば」を反歌の初句ともいう。 
* 〔忘草〕
聞かずとも
ここをせにせむ
ほととぎす
山田の原の
杉のむら立
きかずとも
ここをせにせむ
ほととぎす
やまだのはらの
すぎのむらたち


雨中郭公



たちばなの
にほふ梢に
さみだれて
山時鳥
こゑかをるなり
たちばなの
にほふこずゑに
さみだれて
やまほととぎす
こゑかをるなり


杜宇
啼や榎も
梅桜
ほととぎす
なくやえのきも
うめさくら
Кукует кукушка,
А вместо слив или вишен
Дерево эноки.

杜鵑
さつきの雨を
わづらひて
尾上のくきの
杉に鳴くなり
ほととぎす
さつきのあめを
わづらひて
おのえのくきの
すぎになくなり


音羽山を越ける時時鳥聞きてよめる



おとはやま
けさこえくれは
ほとゝきす
こすゑはるかに
いまそなくなる
おとはやま
けさこえくれは
ほとときす
こすゑはるかに
いまそなくなる


卯月中比の空も朧に残りて、はかなきみじか夜の月もいとゞ艶なるに、山はわかにくろみかゝりて、時鳥ほとゝぎす鳴出づべきしのゝめも、海の方よりしらみそめたるに、上野とおぼしき所は、麦の穂浪あからみあひて、漁人の軒ちかき芥子の花の、たえ/”\に見渡さる。
卯月うづき中比なかごろの空も朧おぼろに残りて、はかなきみじか夜の月もいとゞ艶えんなるに、山はわかにくろみかゝりて、時鳥ほとゝぎす鳴出なきいづべきしのゝめも、海の方よりしらみそめたるに、上野うへのとおぼしき所は、麦の穂浪ほなみあからみあひて、漁人あまの軒ちかき芥子けしの花の、たえ/”\に見渡さる。
Стоит середина месяца Зайца, и небо, еще окутанное неясной дымкой, пленяет изысканной красотой, в эти быстротечные ночи луна особенно прекрасна, она льет свой свет вниз на горы, уже темнеющие молодой листвой, тут откуда-то со стороны моря начинает брезжить рассвет, невольно наводящий на мысль о том, что пора бы прилететь и кукушке. Вот уже в предгорьях румянятся волны злаков, а вдалеке, возле рыбачьих хижин, туман, постепенно рассеиваясь, открывает взору слабо колышущиеся маки.
Месяц Зайца (Удзуки) — четвертый месяц по лунному календарю.
須磨のあまの
矢先に鳴か
郭公
すまのあまの
やさきになくか
ほととぎす
Рыбак из Сума.
Кончик стрелы направлен вверх
Не там ли кричит кукушка?

ほとゝぎす
消行方や
嶋一ツ
ほととぎす
きへゆくかたや
しまひとつ
Кукушка.
Там, где вдали замирает твой крик, —
Остров в тумане.

今はとて
み山を出づる
郭公
いづれの里に
鳴かむとすらむ
いまはとて
みやまをいづる
ほととぎす
いづれのさとに
なかむとすらむ
Придёт пора,
В деревне далёкой
Она запоёт,
Кукушка, что
Горный покинула храм.
世
五月待郭公といふことを



あやめ葺く
軒ににほへる
たちばなに
來て聲ぐせよ
山ほととぎす
あやめふく
のきににほへる
たちばなに
きてこゑぐせよ
やまほととぎす


めつらしき
聲ならなくに
ほとゝきす
こゝらのとしを
あかすもある哉
めつらしき
こゑならなくに
ほとときす
ここらのとしを
あかすもあるかな


ほととぎす
聲に植女の
はやされて
山田のさなへ
たゆまでぞとる
ほととぎす
こゑにうゑめの
はやされて
やまだのさなへ
たゆまでぞとる


さみたれに
ものおもひをれは
ほとゝきす
よ深く鳴きて
いつちゆく覧
さみたれに
ものおもひをれは
ほとときす
よふかくなきて
いつちゆくらん


野を横に
馬牽むけよ
ほとゝぎす
のをよこに
うまひきむけよ
ほととぎす
Наискосок
Через поле веди коня,
Кукушка.

きみやうゑし
我やおふしゝ
なでしこの
ふたばみつ葉に
おひたるを
かぜにあてじと
おもひつゝ
花のさかりに
なるまでに
いかでおほさむと
おもへども
つゆのいのちや
あへざらむ
いまもけぬべき
こゝちのみ
つねにみだるゝ
たまのをも
たえぬばかりぞ
おもほゆる
もののかずにも
あらぬ身を
たゞひとへにて
あさましく
あまたのことを
おもひいでゝ
きみをのみよに
しのぶぐさ
やまにしげくぞ
おいのよに
こひてふことも
しらぬ身も
しのぶることの
うちはへて
きてねし人も
なきとこの
まくらがみをぞ
おもほしき
ことかたらはん
ほとゝぎす
きてもなかなん
よをうしと
君がいりにし
やま川の
水のながれて
おとにだに
きかまほしきを
ほだされて
よにすみのえの
みづのはに
むすべることの
なかりせば
つねにおもひを
たきものゝ
ひとり〴〵も
もえいでなまし
きみやうゑし
われやおふしし
なでしこの
ふたばみつはに
おひたるを
かぜにあてじと
おもひつつ
はなのさかりに
なるまでに
いかでおほさむと
おもへども
つゆのいのちや
あへざらむ
いまもけぬべき
ここちのみ
つねにみだるる
たまのをも
たえぬばかりぞ
おもほゆる
もののかずにも
あらぬみを
ただひとへにて
あさましく
あまたのことを
おもひいでて
きみをのみよに
しのぶぐさ
やまにしげくぞ
おいのよに
こひてふことも
しらぬみも
しのぶることの
うちはへて
きてねしひとも
なきとこの
まくらがみをぞ
おもほしき
ことかたらはん
ほととぎす
きてもなかなん
よをうしと
きみがいりにし
やまかはの
みづのながれて
おとにだに
きかまほしきを
ほだされて
よにすみのえの
みづのはに
むすべることの
なかりせば
つねにおもひを
たきものの
ひとりびとりも
もえいでなまし


夜やくらき
道やまとへる
ほとゝきす
我やとにしも
すきかてになく
よやくらき
みちやまとへる
ほとときす
わがやどにしも
すぎかてになく


冬牡丹
千鳥よ雪の
ほととぎす
ふゆぼたん
ちどりよゆきの
ほととぎす
Зимний пион.
Кричат кулики, или это
Кукушка в снегу?
«Зимний пион...» — хокку Басе, возможно, основано на стихотворении Фудзивара Тэйка:
«В горной глуши
И в зимнюю пору, должно быть,
Кукушка кричит,
Приняв сверкающий жемчугом снег
За цветы унохана».
Унохана — кустарник с белыми цветами, цветет в начале лета.
ほととぎす
いづれの里を
見ざりけむ
あまたふる巣と
聞けば頼まず
ほととぎす
いづれのさとを
みざりけむ
あまたふるすと
きけばたのまず


鳴きふる巣
里やありけん
ほととぎす
わが身ならぬを
いかが答へむ
なきふるす
さとやありけん
ほととぎす
わがみならぬを
いかがこたへむ


賀茂にまうでたるに、「ほととぎす鳴かなむ」といふあけぼのに、片岡のこずゑをかしく見えけり。



ほととぎす
声待つほどは
片岡の
杜のしづくに
立ちや濡れまし
ほととぎす
こゑまつほどは
かたをかの
もりのしづくに
たちやぬれまし


誰に見せ
たれに聞かせむ
山里の
この暁も
をちかへる音も
たれにみせ
たれにきかせむ
やまざとの
このあかつきも
をちかへるねも
Кому я это покажу?
Кому послушать дам?
В селении горном рассвет,
И голос кукушки,
Снова и снова…

都には
待つらむものを
ほととぎす
今日ひねもすに
鳴き暮らすかな
みやこには
まつらむものを
ほととぎす
けふひねもすに
なきくらすかな
В столице заждались тебя,
Кукушка,
И нынче ночь не спят — не пропустить бы!
Ты ж неустанно здесь
Свой голос подаёшь.

沙亂丹
物思居者
郭公鳥
夜深鳴手
五十人槌往濫
さみだれに
ものおもひをれば
ほととぎす
よふかくなきて
いづちゆくらむ

紀友則
ひぐらしに
君まつ山の
ほととぎす
とはぬ時にぞ
声もをしまぬ
ひぐらしに
きみまつやまの
ほととぎす
とはぬときにぞ
こゑもをしまぬ
Цикаду
Ждущая горная
Кукушка,
Не пришли к тебе,
И ты плачешь, слез не жалея[81] —
81. В танка обыгрываются омонимы: мацу – «ждать» и часть топонима Мацуяма, хигураси – «закат дня» и «цикада». Из них складывается второй смысл стихотворения: «До заката дня ждала я и, подобно кукушке, плачу, что не пришел ты».
蕤賓怨婦兩眉低
耿耿閨中待曉雞
粉黛壞來收淚處
郭公夜夜百般啼



夏之夜之
臥歟砥為禮者
郭公
鳴人音丹
明留篠之目
なつのよの
ふすかとすれば
ほととぎす
なくひとこゑに
あくるしののめ

紀貫之
日常夜短懶晨興
夏漏遲明聽郭公
嘯取詞人偷走筆
文章氣味與春同



松島や
鶴に身をかれ
ほとゝぎす
まつしまや
つるにみをかれ
ほとゝぎす
О, Мацусима!
Займи же обличье у журавля
Сегодня, кукушка.

五十人沓夏
鳴還濫
足彈之
山郭公
老牟不死手
いくつなつ
なきかへるらむ
あしひきの
やまほととぎす
おいもしなずて

佚名
夏枕驚眠有妬聲
郭公夜叫忽過庭
一留一去傷人意
珍重今年報舊鳴



暮歟砥
見禮者明塗
夏之夜緒
不飽砥哉鳴
山郭公
くるるかと
みればあけけぬる
なつのよを
あかずとやなく
やまほととぎす

壬生忠岑
難暮易明五月時
郭公緩叫又高飛
一宵鐘漏盡尤早
想像閨筵怨婦悲




郭公
鳴立夏之
山邊庭
沓直不輸
人哉住濫
ほととぎす
なきたつなつの
やまべには
くつていださぬ
ひとやすむらむ


山下夏來何事悲
郭公處處數鳴時
幽人聽取堪憐翫
況復家家音不希



ゆきやらで
山路くらしつ
ほととぎす
いま一声の
聞かまほしさに
ゆきやらで
やまぢくらしつ
ほととぎす
いまひとこゑの
きかまほしさに

世
去年之夏
鳴舊手芝
郭公鳥
其歟不歟
音之不變沼
こぞのなつ
なきふるしてし
ほととぎす
それかあらぬか
こゑのかはらぬ

佚名
今鳴かむ
聲をし聞かば
ほととぎす
をしへやりつる
初音とは知れ
いまなかむ
こゑをしきかば
ほととぎす
をしへやりつる
はつねとはしれ


君がやどに
待つかひありて
郭公
うらやましくも
鳴きてけるかな
きみがやどに
まつかひありて
ほととぎす
うらやましくも
なきてけるかな


いかにいかに
哀と聞かむ
ほととぎす
いましもおなじ
聲と思はば
いかにいかに
あはれときかむ
ほととぎす
いましもおなじ
こゑとおもはば


疎見筒
駐牟留鄉之
無禮早
山郭公
浮宕手者鳴
うとみつつ
とどむるさとの
なければや
やまほととぎす
うかれてはなく

凡河內躬恒
郭公一叫誤閨情
怨女偷聞惡鬧聲
飛去飛來無定處
或南或北幾門庭



つきをたに
あかすとおもひて
ねぬものを
ほとゝきすさへ
なきわたるかな
つきをたに
あかすとおもひて
ねぬものを
ほとときすさへ
なきわたるかな


夏山丹
戀敷人哉
入丹兼
音振立手
鳴郭公鳥
なつやまに
こひしきひとや
いりにけむ
こゑふりたてて
なくほととぎす

紀有岑
一夏山中驚耳根
郭公高響入禪門
適逢知己相憐處
恨有清談無酒罇



こと夏は
いかが鳴きけむ
ほととぎす
この宵ばかり
あやしきぞなき
ことなつは
いかがなきけむ
ほととぎす
このよひばかり
あやしきぞなき

繁
ほととぎすのよすがとさへ思へばにや、なほさらに言ふべうもあらず。

Померанец неразлучен с кукушкой[91] и тем особенно дорог сердцу.
91. Померанец и кукушка так сочетаются между собой в японской поэзии, как в персидской — соловей и роза. Кукушка (cuculus poliocephalus) в Японии считается певчей птицей. Голос её слышен ночью и на заре. По народным поверьям, она поёт и в царстве мёртвых.