忍びて通ひ侍りける人今歸りてなどたのめ置きておほやけの使に伊勢國にまかり歸りまできて久しうとはず侍りければ
少將内侍
資良の朝臣藏人にて侍りける時、園、韓神のまつりの内侍にもよほすとてみそぎすれど此世の神はしるしなければ、園、から神にいのらむといひて侍りける返事によめる
少將内侍
わづらふといひて久しう音せぬ男のほかにはありくと聞きて遣はしける
少將内侍
後冷泉院の御時近江國より白き烏を奉りたりけるをかくして人にもみせさせ給はざりければ女房たちゆかしがり申しければ、おの/\歌よみて奉れさてよくよみたらむ人にみせむと仰せ事ありければつかうまつれる
少將内侍
少將内侍身まかりて後佛事のついでに辨内侍人々に勸めてよませ侍りける歌の中に
土御門入道内大臣
右より少將内侍、璽を受けとる有樣、ゆゝしくめでたし。
すけに權大納言のすけ、按察殿、少將内侍、伯耆殿、まうけの御所へ參りてむかひて、勾當といそぎ髪あげて、母屋の御簾のうちにて、御輿待ち參らせて侍ふ。
すけに權大納言のすけ、按察殿、少將内侍、伯耆殿、まうけの御所へ參りてむかひて、勾當といそぎ髪あげて、母屋の御簾のうちにて、御輿待ち參らせて侍ふ。
髪上内侍、この御所より少將内侍・少輔内侍なり。
髪上内侍、この御所より少將内侍・少輔内侍なり。
少將内侍、少輔内侍、松重に紅の單、柳の唐衣おなじ、
建長六年三首の歌合に、鶯
院少將内侍
На поэтическом состязании в трёх песнях в шестом году кэнтё, о соловье
冷泉太政大臣北山の花さきなばとたのめて後おとづれず侍りければつかはしける
院少將内侍
光明峯寺入道前攝政の家の秋の卅首の歌の中に
院少將内侍
建長二年八月十五夜鳥羽殿の歌合に、月前風
院少將内侍
寳治百首の歌奉りける時、積雪
院少將内侍
Во времена ста песен эпохи ходзи, о сугробах
寳治百首の歌奉りける時、寄鳥戀といへる事を
院少將内侍
寳治の百首の歌奉りける時、待時鳥
後深草院少將内侍
寳治の百首の歌奉りける時、寄湊戀
後深草院少將内侍
少將内侍身まかりて弁内侍さまかへ侍りける由聞きて申し遣しける
藤原光俊朝臣
しげき木ずゑにほとゝぎすの初音をきゝて、少將内侍、
「頭中將奉行がらにや、今宵の雨もしめやかにふる。」など、人々おほせらるれば、少將内侍、
ことゞもよくなりて、うへの御つぼねより二間にてみれば、ともし火の影かすかなるもおもしろくて、少將内侍、
八月晦日、女く所へさだまるべき内侍、朱雀門へむかふべきにて侍けるに、少將内侍いたはることありて、代官にたて侍りしに、風いとすゞしく吹て、みかきがはらおもしろく侍りしかば、辨内侍、
十四日のよ、少將内侍女く所へわたりゐて、心ちなほわびしくて侍りければ、なにごともしらずふしたるに、曉がた、はるかに雪ふかきをわけいるくつのおとのきこゆるにおどろきて、こゝちをためらひて、やをらおきあがりてきけば、「大宮大納言殿より。」といふこゑにつきて、つまどををしあけたれば、いまだ夜はあけぬものから、雪にしらみたるうちのゝけいき、いつのよにもわすれがたくおもしろしといへばなべてなり。
少將内侍、女く所、左近ふのついがきの中なれば、はる〴〵と見わたされたるに、月のさえたる雪のうへは、かぎりなく面白くて、少將内侍、
衞士めふるとか、夫ともどるとて、になひたるものどもうちをかせて、さま〴〵つかはるゝなかに、こにものいれてになひたるが、ことになげきて、さしたる所へまかるに、「かまへていとまたべ。」と、なくやうにいふも、いと〳〵をしくて、少將内侍、
をかしげに、色々なるものども、ぬひかけたれば、ゆきどけにぬれぬべくて、衞士どもうへにのぼりて、雪かく音もおもしろく、みゝにとまるこゝちして、少將内侍、
「さなにかさかりて、御ことかけはてなんず。」と、こゑ〴〵申し侍りしかば、「すべてふるはれて、ものもいはればこそ。」とありし、をかしくて、少將内侍、
少將内侍、くろ木のやへむかひて侍りけるに、かみあげのぐをとりおとして、官廳のつぼねへこひにたびたりしに、是にもさしあふほどにて、かなはざりしかば、ことゞもよくなりて、とく〳〵とたび〴〵せめられしも、たへがたくて、少將内侍、
奏したてまつるを、御ゆどのゝ上にて、少將内侍みてちやくたうせられたるかや。
かみのさうじのつまをやりてかきつけたる、少將内侍、
花山院宰相中將、西園寺のはなみの御幸の御供にまゐりたりけるまに、はゝのうせにけるを、ことになげかるゝよしきゝしも、いと哀れにて、少將内侍さとなりしに申しつかはし侍りし、辨内侍、
三月廿八日、洞院攝政殿教實の十三年に、せんにん門院御とし十九、御ぐしおろさせ給ふときゝしをりしも、雨降りていと哀れなりしかば、少將内侍のもとへ、辨内侍、
御ゆどのゝうへに、少將内侍候ひしに、女主してきこえたれば、かへし、少將内侍、
萬里小路大納言・左衞門督・右衞門督・右兵衞督・頭中將・頭辨などまゐりて、れいのさま〴〵おもしろき御遊ども侍りしに、「いづれかことにおもしろくおぼゆる。」と、人々おほせられしに、少將内侍、「左衞門督のことのね、なほすぐれてきこゆる」よし申して、
いかにもかなはず、つひに「あぶらのこうぢの門のかたよりいで給ひぬ。」と聞くも、かぎりなくねたくて、しろきうすやうにかきて、つゑさきにはさみて、おひつきてつかはしける、少將内侍、
こめいぢのしやうじのもと、御ゆどのゝなげしのしもの一間に、勾當内侍どの、みのとのきりみすのもとに、中納言のすけ・兵衞督どの、年中行事のしやうじのかくれに、少將辨などうかゞひしかども、あかつきまで出で給はず。
大納言二位殿よりまゐりたりけるうすやうのこさうしを、權大納言たまはりて、おもしろき戀のうたどもを、なべてならずかきてまゐらせられたるをみて、少將内侍、
かねのおとも心すみて聞えしかば、連歌をばさしおきて、少將内侍、
九月八日、までの小路大納言、ひろ御所に夜ばむにしにゆくおとして、さぶらひ給ひしに、きくにつけて、少將内侍、
大納言殿、三位せさせ給ひたりしよろこび申すとて、少將内侍、
この御所より常盤井殿はちかければ、月のころは夜をへて、までのこうぢの大納言どの、女房たちさそひて、よもすがら遊び侍りしに、水にうつりたる月いとおもしろく見えしかば、少將内侍、
かやうに遊び行き侍りし程に、女院の御方の女房たち、内裏の月見にとて、あまた參られたりけるが、たづねあはせ給ひけれども、「いさいづくへやらん。」ときこえければ、「まゐりて侍りつれども、ほいなくてこそ侍れ。」といひおかれたりけるを、かへりまゐりて、「かく」ときゝて、女院の御かたのひせんどのといふ人のもとへ、少將内侍、